大西利空:「スカイキャッスル」出演で“豊かさ”について考える 再登場の遥人役、18歳の“素顔”

連続ドラマ「スカイキャッスル」に出演する大西利空さん
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連続ドラマ「スカイキャッスル」に出演する大西利空さん

 松下奈緒さん主演の連続ドラマ「スカイキャッスル」(テレビ朝日系、木曜午後9時)に出演する大西利空さん。志望校合格率100%の受験コーディネーター・九条彩香(小雪さん)のかつての教え子で、最初の事件が起こった冴島家の一人息子・冴島遥人を演じている。9月19日放送の第8話で再登場した遥人とは「性格は正反対」という、その“素顔”とは? 大西さんに話を聞いた。

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 ◇ジャイアンツの熱心なファンで、最近はゴルフにハマる

 ドラマは、韓国でヒットした「SKYキャッスル~上流階級の妻たち~」(2018~19年)が原作。高級住宅街スカイキャッスルのセレブ妻たちが、病院で働く夫の出世争いと子どもの受験戦争でしのぎを削る、ドロ沼マウントバトルを描いている。

 冴島遥人役の大西さんは2006年5月16日生まれ、東京都出身の18歳。2012年に是枝裕和監督が手掛けたカンテレ・フジテレビ系の連続ドラマ「ゴーイングマイホーム」で初めてドラマにレギュラー出演。主な出演作に、映画「るろうに剣心 最終章 The Final」(2021年)、「水は海に向かって流れる」(2023年)、フジテレビ系“月9”ドラマ「真夏のシンデレラ」(同)、NHK大河ドラマ「どうする家康」(同)などがあるにも出演した。

 プロ野球・読売ジャイアンツの熱心なファンで、雑誌「月刊ジャイアンツ」に連載を持つほど。阿部慎之助新監督に率いられ、現在、優勝争いを繰り広げている今年のジャイアンツについて、「このままいけば、何年後かにはさらに強いチームになっていくんじゃないかと思います」と期待を寄せている。

 「継投とかちょっと特殊で、若いピッチャーをどんどんと使っている印象はあります。期待しているのは井上(温大)投手。あとグリフィン投手には以前のマイコラスみたいになってほしいですし、赤星(優志)投手にも頑張ってほしいと期待しています。野手では門脇( 誠)選手と吉川(尚輝)選手はもっと活躍できると思っていて、今年の観戦用のユニホームは、そのお二人です」

 野球以外にも「スポーツはなんでも好き」という大西さんが、最近ハマっているのは「ゴルフ」だとか。

 「結構、周りの友達が始めていて、最初は『ちょっとやってみようかな』程度だったのですが、すごく面白くてハマっています。ゴルフは生涯スポーツでもあるので、人生で長く楽しめるというのは魅力。ボールが思った通りに飛んでいくのを見るのは、やっぱり気持ちがいいです」

 ◇“人としての豊さ”がきっと大事なんだろうと思ったり

 「スカイキャッスル」で演じる遥人は、冴島哲人(橋本じゅんさん)と香織(戸田菜穂さん)の一人息子。成績はあまり良くなかったにもかかわらず、超難関の帝都医大付属高校に逆転合格。両親との関係も極めて良好で、申し分ない人生を歩んでいたが、受験後に母・香織が自殺。出世コースを歩んでいた父・哲人も病院を辞職し、遥人自身もスカイキャッスルを離れた。

 劇中では、そう多くはなかったものの、遥人としてセレブな生活を味わった大西さん。「すごく暮らしやすそうだなと思う半面、居心地の悪さみたいなものは感じました」と話す。

 「実際のセレブ、医者の家系がそうとは限らないとは思うのですが、遥人を演じて感じたのは、余裕があるのかと思いきやそんなことはなくて、お金を持っていることが全てじゃないんだろうなってこと。“豊かさ”ってなんだろうと考えたり、“人としての豊さ”がきっと大事なんだろうと思ったりもしました」

 そんな大西さんいわく、遥人は「表には出してない感情がすごく内にある子」。母親の香織に対してはもちろん、受験期には母親のように思えた九条先生に対してのある種の“愛憎”、その感情の起伏が激しさは「ジェットコースターのよう」で、「今まで演じてきた役の中で、一番、(感情の)波が大きいような気がします」と話す。

 「遥人のような感情の移り変わりに近いものは過去の役でもあったのですが、遥人は行き過ぎている、というか波がすごく大きくて。そういうところで新たな経験ができたのかなと思っています」

 ◇俳優の自分とプライベートの自分と、あえて線を引かない

 「スカイキャッスル」は、1月期の「さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~」(TBS系)に続く連続ドラマ。大西さんは今後も積み上げていくであろう俳優キャリアについて「いろいろな役を高水準で演じたいということは以前からいろいろなところで言ってきていて。そこは変わらぬ目標です」と語る。

 また「自分自身がこの仕事を楽しむことが一番の目標」とも話す大西さんは、さらにもう一つ「俳優の自分とプライベートの自分と、意識してあえて線を引かない」と決めているという。

 「違う人間でいたくないというか。もちろん役を演じているときは違う人間にならなくてはいけないのですが、それ以外は常に同じ人間性でありたい。そこに変化を付けてしまうと、この仕事が“ザ仕事”になってしまうので。自分が好きなことを仕事にできていているのが、俳優という仕事の好きな部分なので。そこは意識して線を引かないようにしています」

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