虎に翼:“美佐江”と“美雪” 二役を演じ分けた片岡凜に称賛の声 「すごい女優が現れた」「いつかヒロイン演じてほしい!」

NHK連続テレビ小説「虎に翼」第127回の一場面 (C)NHK
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NHK連続テレビ小説「虎に翼」第127回の一場面 (C)NHK

 伊藤沙莉さんが主演するNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「虎に翼」(総合、月~土曜午前8時ほか)の第127回が、9月24日に放送され、「新潟編」で寅子(伊藤さん)の心残りとなった女子高生・美佐江と、その娘・美雪の二役を演じる片岡凜さんの演技力が、視聴者の間で話題になった。

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 第127回では、寅子は、家裁に送致された美雪と面談。美雪には、20年前の母・美佐江と同様に、友人に売春と窃盗を強要した疑いがかけられていた。美雪は自身の罪を素直に認めると、「正直に答えたご褒美に、質問してもいですか?」と切り出し、寅子に「どうして人を殺しちゃいけないのか」と質問。これは、かつて美佐江が寅子にした質問と全く同じもので、それを知った美雪は「お母さんも同じことを……」とうれしそうにほほ笑んだ。

 寅子は、長い間考えてきた答えとして、「理由が分からないからやっていいじゃなくて、分からないからこそやらない。奪う側にならない努力をすべきと思う」と諭すが、美雪は笑いながら「そんな乱暴な答えで、母は納得しますかね?」とやんわりと反論。それでも寅子は「私は今、あなたの質問に答えています。お母さんの話はしていません。私の話を聞いて、あなたはどう思った?」と毅然(きぜん)とした態度で自分の答えへの感想を求めた。

 すると、美雪はナイフをちらつかせ、「母の手帳をご覧になったんでしょう? 母も娘も、他の子たちとは違う。異質で特別で、手に負えない。救うに値しない存在だと」と挑発。寅子は、美佐江を恐ろしい存在と思ったことが過ちだったと反省し、「美佐江さんはとても頭は良かったけど、どこにでもいる女の子だったと思う」「あなたはお母さんをまねしなくていい」と訴えた。

 美雪は「つまらない。そんなのつまらない。そんなのありきたり! そんな私じゃダメなんです!」と声を荒らげる。寅子は「どんなあなたでも、どんなありきたりな話でも聞くわ。だから……話しましょう。何度でも」と寄り添う姿勢を見せたが、美雪は、持っていたナイフを床に投げ捨て、部屋を出て行ってしまった。

 試験観察となった美雪は、民間の施設でしばらく生活することに。半年後、再び寅子と面会した美雪は、祖母の佐江子(辻沢杏子さん)に心配をかけるのが心苦しく、施設に残りたいと希望。しかし、寅子が本心を尋ねると、美雪は「おばあちゃんと一緒にいたいです」と涙ながらに答え、寅子は、美雪を不処分にした。

 美佐江と美雪の二役を演じ分けた片岡さんに、SNSでは「神がかった芝居」「美佐江と美雪という違うサイコパスを見事に演じ切ったな」「美佐江、施設に入る前の美雪、半年後の美雪……全てを演じ分けてる。しっかり全部が別人」「すごい女優が現れたな……一度見たら忘れられない怪演」「いつかヒロイン演じてほしい!」など、称賛の声が上がっていた。

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