オードリー若林:八潮の道路陥没事故を取材 インフラを「全部直す」のは“不可能” 埼玉県知事からは踏み込んだ発言も

5月6日放送の「newsオードリー 日本のインフラが大ピンチSP」の一場面=日本テレビ提供
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5月6日放送の「newsオードリー 日本のインフラが大ピンチSP」の一場面=日本テレビ提供

 お笑いコンビ「オードリー」がMCを務める報道番組「newsオードリー 日本のインフラが大ピンチSP」(日本テレビ系、関東ローカル)が5月6日午後3時55分から放送される。今回は、若林正恭さんが2025年1月に埼玉県八潮市で発生した道路陥没事故の現場を取材する。

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 八潮市の道路陥没事故は、地面の下に10メートル超の巨大空洞がぽっかりと空き、周辺12市町村、約120万人に下水使用制限が呼びかけられた。

 若林さんは「こんな穴、ニュースで見たときはCGかと思った」と感じたといい、近隣住民に話を聞くと「車も出せないし、どこに穴が出来るか分からないので、外に出るのも怖い」「小学生の通学路だったんです」という声が。ある商店主は、客足が激減したと苦労をにじませた。若林さんは「これは単なる一地域の問題じゃない。“自分たちの町でも明日起きるかもしれない”ってことなんだ」と自分事として捉えるようになっていく。

 次に若林さんが向かったのは、埼玉県の大野元裕知事。「80メートルの迂回路を作るだけで、約90億円です」とインフラ復旧には莫大(ばくだい)な費用がかかることを明かし、「全てのインフラを、十分な予算で、十分な人員で管理できているわけではないんです。自治体の財政も、人手も、限界に来ています」と打ち明ける。

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 続けて大野知事は「すべてを元通りに直すのは、もう現実的ではない。これからは“選択と集中”、つまり『使う町』を絞ることも議論しなければならない」とインフラと都市の未来像に踏み込んだ発言も飛び出す。

 現在、全国の道路の約40%、トンネルの約25%が設置から50年以上経過しているとされている。しかし、財源は限られ、人手も高齢化。「全部直す」のは、もはや不可能な時代に突入している。日本の下水道管の更新率は年間0.5%程度にとどまり、道路、水道、橋など「見えないところがボロボロ」という場所が増え続けている。

 ◇オードリーのコメント

 若林さん:“日本はインフラの国だ”っていう思い込みがあった。でも、現場に立ったら、すごく危ういバランスの上に生活が成り立っているって分かった。

 春日俊彰さん:オレも、最初ニュース見たときは他人事だったなあ……。でも、話を聞いて、急に怖くなった。下水管とか道路とか、見えないところが…ね

 若林さん:しかも、壊れた後に直すんじゃ間に合わないんだよな。防ぐにはお金も手間もかかる。でも、それをやらないと街が死ぬ。

 春日さん:財布のヒモ締めたくなるけど…自分の家の道が崩れるのイヤだもん。じゃあ払うわ、ってなるかなあ

 若林さん:それを“今から”考えないと、日本全部がヤバいってことなんだよ。

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