お笑いタレントの渡辺直美さんが、ディズニー&ピクサーの新作アニメーション映画「星つなぎのエリオ」(8月1日公開)でUSオリジナル版と日本版声優の両方で声優を務めることが5月26日、明らかになった。渡辺さんは、主人公エリオがたどり着くコミュニバースのメンバーの一人で平和を愛する惑星の明るく情熱的な大使、オーヴァ役を担当する。
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渡辺さんが担当するオーヴァは、ポジティブなエネルギーに満ちており、エリオに‟コミュニバース”のことを教えてあげるなど、エリオの冒険を優しく見守る存在。ディズニー&ピクサー作品のUSオリジナル版で日本人が声優を務めるのは、ピクサー・アニメーション・スタジオのクリエイター以外では初めて、さらに日本版声優も同時に務めるのは日本人初となる。
「星つなぎのエリオ」は、一番の理解者の両親を失い、寂しさを抱えていた宇宙が大好きな少年エリオが主人公。エリオは、この広い世界のどこかには、きっと“本当の居場所”があるはず……と思いをはせていた。その切ない願いが届き、星々の代表が集う夢のような“コミュニバース”に招かれる。そこで出会ったのは、同じように孤独なエイリアンの少年グロードンだった。「そのままの君が好きだよ」―心を通わせる2人の前に、“星々の世界”を揺るがす脅威が迫る。それを救うカギは、孤独な2人が交わした“ある約束”にあった……というストーリー。
監督は、「リメンバー・ミー」(2017年)でストーリーアーティストを務めたマデリン・シャラフィアンさんと、「私ときどきレッサーパンダ」(2022年)で監督を務めたドミー・シーさん、さらに「リメンバー・ミー」で脚本・共同監督を務めたエイドリアン・モリーナさんの3人が務める。
今作について監督陣は「この物語は、人とどこか違うことで、時に孤独感を覚えることもあるが、その違いこそが私たち一人一人を唯一無二の輝きで照らしてくれるのだという力強いメッセージが込められた作品です。私たちそれぞれが異なる個性をもつからこそ他者と深くつながりあえること、自分自身をありのままに受け入れ、そして愛する大切さを教えてくれます」と作品に込められたメッセージについて語り、「このメッセージが渡辺直美さん自身のこれまでの軌跡と完璧に一致していることに気がつきました。彼女は常に新しい環境で自分自身に挑戦し続け、自身の個性を守りながら、夢を追い求め、真に唯一無二の輝きを放つ人物です。その理由から、彼女がこのプロジェクトの理想的な選択だと感じました」と渡辺さんの起用理由を明かした。
渡辺さんは、USオリジナル版のオファーを受け、自身のマネージャーと盛り上がったそうで、「めっちゃびっくりしましたよ! 『そんなことある…!?』みたいな。日本ではいろいろな作品で吹き替え声優をやらせていただいたことはありますけど、『え、アメリカの!? 英語の!?』と。最初はびっくりしましたが、こんなに光栄なことはないのですごくうれしかったです」と喜びを語った。
米国での収録について、「私が発した言葉でオーヴァが形成されるんだという緊張感もありました。そして英語が大変でした。最初は猫をかぶったようなしゃべり方をしてたんですけど、監督が『もっと直美らしさを出していいよ!』と言ってくれてやりやすかったです」と振り返った。オーヴァとの共通点については「オーヴァの大きな目の部分が映像的というか、その時の感情によって表情が変わったりとか、しゃべる時もビビビビって動いたりとかするので、変顔でここまでやって来た私と似てるなというか(笑) 顔だけで生きて来ている……いや、オーヴァはそんなキャラじゃないんですけど!(笑) 表情豊かなところは似てるかなと思います」と親近感を覚えたようだ。オリジナル版と同時に日本版の声も担当することについては、「不思議でした。自分の英語のせりふを聞きながら、日本語で収録するというのは初めての経験でした」と語り、日本人初については「えっ! 初!? すごいことじゃないですか!?」と大興奮だったという。
“ありのままの渡辺直美を抱きしめてくれる存在”については、「やっぱり一番はファンの皆さんですね!」と即答。さまざまな顔を見せる渡辺さんに「そういうのがあってもファンの人たちは受け入れてくれる。どんな形でも、ミスっているところが見えても、いろんな表情をしている自分をいつも受け入れてくれて。しっかり仕事をしているところも、ちょっとポンコツなところ、天然なところも受け入れてくれる。いろんなところを受け入れてくれているのがファンの皆さんだなと思います」とファンとの絆を語った。
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