大石静:「やだ、お父さん、こんなの持ってたの」 看病を尽くした亡き夫の財布から出てきたものに 「徹子の部屋」で

7月17日放送の「徹子の部屋」に出演した大石静さん=テレビ朝日提供
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7月17日放送の「徹子の部屋」に出演した大石静さん=テレビ朝日提供

 脚本家の大石静さんが、7月17日放送の黒柳徹子さんの長寿トーク番組「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に出演。2022年末に79歳で亡くなった8歳上の夫。遺品整理のときに財布から出てきたものなどについて語った。

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 25歳の時、舞台監督をしていた33歳の夫と結婚した。2022年の秋ごろ、NHK大河ドラマ「光る君へ」(20224年)の2話を書き上げたころに夫に肺がんが見つかった。手術も抗がん剤も難しいというのが医者の診断だった。「死にゆく人を看病しながら、大河ドラマが書けなくて、そこで(執筆が)止まっちゃった」という。「12月の時点で大河に復帰できなかったら、この仕事は手放さなければいけないと思ったんです」「その気持ちが通じたように12月に旅立ちました。私の邪魔をしちゃいけないと思ったんだなと思います」と回顧する。

 最後の3カ月は1行も書けず、夫の看病に尽くした。「最後は涙も出ないくらい、やるだけやった気持ち」だったという。亡くなったあと、リビングで夫がいつも座っていたソファや荷物などを見ただけで胸が詰まる。「思い切って全部片付けて。夫の洋服も夫の部屋だったところも全部荷物を捨てました。『お父さん片付けるよ』と言って、遺品整理の専門家にお願いして、あっという間に片付けました」という。

 遺品整理士が「ご主人の財布の中に入ってましたよ」と見せてくれたのが20代と30代のころの大石さんの写真だった。「そんなに甘い仲じゃなくて、離婚するのも面倒くさいから一緒にいるみたいな感じだったんです。病気になるまでは」というが、「ずっと私の若い頃の写真を持っていた」。

 20代と30代の写真を2枚を裏側を合わせて1枚にパウチして、「お守りみたいに財布に入れていた」とか。それを見て「ちょっとびっくりしました。でも涙が出たりはしなかったです。やるだけやったって感じの方が強かったので。『やだ、お父さん、こんなの持ってたの』って笑っちゃう感じでした」と振り返った。

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