戸田恵子:「あんぱん」薪鉄子は“てっかのマキちゃん”? 「アンパンマン」は意識せず「一役者として立派に演じられたら」 

NHK連続テレビ小説「あんぱん」で薪鉄子を演じる戸田恵子さん(C)NHK
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NHK連続テレビ小説「あんぱん」で薪鉄子を演じる戸田恵子さん(C)NHK

 今田美桜さんが主演を務める連続テレビ小説(朝ドラ)「あんぱん」(NHK総合、月~土曜午前8時ほか)。のぶ(今田さん)に影響を与える代議士・薪鉄子役で出演している戸田恵子さんが、役の印象や魅力について語った。

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 「あんぱん」は、「アンパンマン」を生み出したマンガ家、絵本作家のやなせたかしさん(1919年~2013年)と、暢さん(1918年~1993年)夫婦がモデル。何者でもなかった二人があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現した「アンパンマン」にたどりつくまでを描く、生きる喜びが全身から湧いてくるような「愛と勇気の物語」となる。

 戸田さんが演じる薪鉄子は、のぶが出会う高知出身の代議士。のぶ以上のスピード感で進んでいくハチキン(土佐ことばで快活な女性)で、「弱い立場の者に手を差し伸べる」という強い信念がある。後にのぶの人生に大きな影響を与えていくことになる……というキャラクターだ。

 戸田さんは、鉄子の名前やその性格から、自身が声優を務める人気アニメ「それいけ!アンパンマン」(日本テレビ系)のキャラクター「てっかのマキちゃん」を想像したという。

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 「とても正義感にあふれて威勢のいいキャラクター。実際にてっかのマキちゃんがモデルになっているわけではないのですが、鉄子はまさにそんな感じの役どころで、正義を貫いていくかっこいい女性という印象を受けました」

 「それいけ!アンパンマン」では、主人公のアンパンマンを演じる戸田さん。今後、鉄子がアンパンマンを彷彿(ほうふつ)とさせるせりふを口にするシーンなどはあるのだろうか。

 「特に何もないです(笑)。全くアンパンマンは意識していませんでしたし、一役者として立派に演じられたらいいなという思いでやらせていただきました。ご期待に応えられず、すみません(笑)」

 のぶのモデルになったやなせさんの妻・暢さんとは、パーティー会場で一度だけ顔を合わせ、遠くから会釈をしたことはあるものの、直接的な面識はなかったという。そんな暢さんがモデルののぶに影響を与える役を演じることについて、「やりがいのある非常に頼もしい役をいただいたなと思います」と笑顔を見せる。

 「物語の中でも、子どもに対する鉄子とのぶちゃんの思いは、すごく響き合うものがあると思うんですね。だから、そこを一番の思いの中心として演じようと思いました。とにかく子どもたちに幸せを分配するために熱心に活動していこうと」

 そんな鉄子を演じるうえで、戸田さんは戦後当時の女性政治家について書かれたさまざまな資料を読んだという。

 「あの当時の女性が、自分の思いを臆せずに言うこと、リーダーシップを取ることは、とても大変ですごいことだったんじゃないかと感じました。そこをどれぐらい表現できるのか難しさもありましたが、視聴者の皆さんに感じてもらえたらうれしいです」と呼びかけた。

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