高田純次:「じゅん散歩」“ロケ皆勤”で10周年 78歳健脚「あと4、5年は続けたい」

「じゅん散歩」の取材に応じた高田純次さん
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「じゅん散歩」の取材に応じた高田純次さん

 “一歩一会(いっぽいちえ)”をテーマに、俳優の高田純次さんがさまざまな場所を自由気ままに散歩し、おなじみのテキトー節で出会った人々と交流する――。テレビ朝日の紀行番組「じゅん散歩」(月~金曜午前9時55分)が9月28日で放送10周年を迎えた。今年で78歳となった散歩人・高田さんが取材に応じ、節目を迎えた思いや今後の展望を語った。

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 ◇“おじいちゃん”とはなるべく話さない?

 「じゅん散歩」は、故・地井武男さんの「ちい散歩」(2006年4月~12年5月)、加山雄三さんの「若大将のゆうゆう散歩」(2012年5月~15年9月)に続くテレビ朝日の散歩シリーズ第3弾として、2015年9月28日にスタートした。

 「10年ってあっという間。ついこの間始まったような感じ」と高田さん。これまでを振り返り「10年前に脊椎管狭窄(きょうさく)症になったのですが、術後のリハビリ中にちょうどこの番組の話をいただきました。うれしくて色よい返事をしたら『では高田さん、絵が描けますか』と言われて。地井さんや加山さんが絵を描いていたので僕も、ということでしたが、久しく絵を描いていなかったので泣きながら描いて持っていきました(笑)。それでなんとか形になるということで始めさせていただきました」

 リハビリ間もないため当初は「恐る恐る歩いていた」が、続けるうちに体調も回復。「おかげで今では足腰が強くなりました」と笑顔で語る。

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 ロケは基本的に午前8時頃から始まる。「なのでサラリーマンとはあまり出会わないですよね。出会うのはおじいちゃん、おばあちゃんが多い。水を向けるとよく話をしてくれるのですが、特におじいちゃんは10人中9人が下ネタ。全部カットになってしまうので、会ってもなるべく話さないようにしています(笑)」

 10年たっても「人は一目では分からない」と感じるという。「面白そうな人が意外とそうでもなかったり、その逆もあったり……」

 10年の間にはコロナ禍もあった。「番組中に薬局が映った時、そこにマスクが積んであるんでっていうので人が殺到したらしいんです。でも、生放送でやっているわけじゃないから(笑)。そんなこともありましたね」

 ◇今後散歩したい場所は

 この10年、重い病にもかからず「ロケを一度も休んだことがない」と明かす。昨年、喜寿を迎えたが健脚ぶりは健在。「あと4、5年は続けたいかな」と語る。「局の都合もあるのでなかなか思い通りにはならないと思うけど。途中から徳光(和夫)さんのようにバスに変えるか(笑)」

 今後散歩したい場所について「都内中心に巡っているのでほとんどの所は行っちゃったもんなぁ」と悩みながら「東京の県境あたりとか。昭和の香りが残る怪しいところに行きたいですね」と話す。

 一緒に散歩してみたい人は「あまり女性ゲストがいなかったので、若く美しい女性がいいですね(笑)」と即答。「あぁ、トップクラスの“かわいい子”としといてください」と変わらぬテキトー節で呼び掛けていた。

 「じゅん散歩」は、年内いっぱいを10周年特別期間として、さまざまな企画を実施中。10月5日午後1時55分には番組史上初の全国ネットで「ロサンゼルスSP」が放送される(※一部地域を除く)。

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