ばけばけ:タイトルバックを“静止画”で構成したワケ 主題歌をゆっくり聞き、想像の余地のあるオープニングに

NHK連続テレビ小説「ばけばけ」のご当地ビジュアル(C)NHK
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NHK連続テレビ小説「ばけばけ」のご当地ビジュアル(C)NHK

 高石あかりさん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ばけばけ」(総合、月~土曜午前8時ほか)が9月29日、スタートした。オープニングのタイトルバック映像が、“静止画”で構成されていることに朝ドラファンならば驚いたかもしれないが、その理由を制作統括の橋爪國臣さんが明かした。

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 近年の朝ドラは、2023年度後期「ブギウギ」で人形劇を、2024年度前期「虎に翼」で主演の伊藤沙莉さんが踊りを披露、2024年度後期「おむすび」ではアニメーションと橋本環奈さんのコラボレーション、そして前作「あんぱん」も今田美桜さんがCGの街並みを駆け抜ける“映像”が使用された。

 「ばけばけ」は、デュオ「ハンバート ハンバート」による主題歌「笑ったり転んだり」のゆったりとしたリズムに合わせて、松野トキ(高石さん)とレフカダ・ヘブン(トミー・バストウさん)夫婦の、仲むつまじい様子が伝わってくる“ほっこり”としたオープニングになっている。

 タイトルバックに使用されている写真は、ポスタービジュアルも担当した写真家の川島小鳥さんが撮影した。

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 橋爪さんは「ポスタービジュアルと同じ世界線でやれたらいいなと思い、川島さんにお願いしました。ハンバート ハンバートさんの主題歌もドラマに寄り添った曲で、それを殺してしまわないようなものにしたいと、曲がゆっくり聞けるようなオープニングにしたいなと思いました。実際に曲を聞きながら静止画を見ると、その先が勝手に想像でき、想像の余地がすごくあると思いました」と静止画の構成にした理由を語った。

 「撮影はドラマの舞台となる島根県松江市で行いました。何度か場所も変え、衣装も替え、撮影は、高石さん、バストウさん、川島さんの3人で行い、他のスタッフは見えないところで見守り、撮影中は3人だけの空間を作りました」

 「川島さんには自由に撮っていただきました。後日、渾身のセレクトがこれですと、220枚ぐらい上がってきました(笑)。すべて素晴らしく、今回のタイトルバックはこれでいこうとやっていこうと、その中からセレクトさせていただきました」

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