大東駿介:「芝居ってこういうことだな」犬との共演で再確認 主演ドラマ「シバのおきて~われら犬バカ編集部~」きょうスタート

ドラマ10「シバのおきて~われら犬バカ編集部~」で相楽俊一を演じる大東駿介さんと柴犬・福助役ののこ(C)NHK
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ドラマ10「シバのおきて~われら犬バカ編集部~」で相楽俊一を演じる大東駿介さんと柴犬・福助役ののこ(C)NHK

 9月30日にスタートするNHKの「ドラマ10シバのおきて~われら犬バカ編集部~』」(総合、火曜午後10時)で、柴犬専門誌「シバONE」の編集長を務める主人公・相楽俊一を演じる大東駿介さん。ドラマの放送開始を目前に控え、演じる役やドラマの見どころ、犬との共演を通して感じたことなどを語った。

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 ◇演じる相楽は「20代の頃の自分とかぶります」

 ドラマは、片野ゆかさんによるノンフィクション「平成犬バカ編集部」が原作。柴犬専門誌「シバONE」を舞台にし、絡まりもつれた人の心を優しく解きほぐしてゆくヒューマンストーリー。

 大東さん演じる相楽は、不器用で気配りができない性格。パチンコ雑誌の編集長として30万部の大ヒットを飛ばすも、スタッフから一斉にボイコットされてしまう。社内失業状態に陥り、新しい雑誌の企画を出すしか生き残る道がない中、ふと目に入ったのが、何よりいとおしく心のよりどころである飼い犬の柴犬・福助の姿。起死回生の一手として柴犬専門誌「シバONE」を立ち上げる。

 大東さんは、演じる相楽について「ドラマの中の相楽を見ていると、自分が何者か、何かを証明しなければという焦りの中で、がむしゃらに突き進んでいた20代の頃の自分とかぶります」と話す。

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 「普通気付くだろうという事に全く気付かず、仕事に対する熱量が高くて大ヒット雑誌を生み出す力はあるが、人はついてこない、自分にできることは人にもできるだろうと信じている男。今でいうパワハラ上司と言われるような人で、部下から嫌われて挙句の果てにボイコットされ編集長から降格させられます。犬にはデレデレ、奥さんには頭が上がらない。人に対してあまりコミュニケーションが上手じゃない人です。そんな男が、自分の愛犬を見て新しい雑誌を創刊するのですが、いくつになっても、人間性が変わらないといわれる典型的な男です」

 ◇「ワンちゃんファースト」の撮影現場

 撮影は「ワンちゃんファースト」で進められたといい、大東さんは「現場で柴犬・福助役の『のこ』に、人間と同じように芝居をつける場面があったんです」と振り返る。

 「のこは『何言ってるんだろうな』という顔で見ていたので、さすがにそれは難しいのではと俳優陣は感じていたけれど、のこはちゃんとやってのけたのです。ドラマを見ていただくと、犬も人間も同等に扱う“犬バカ”製作陣による、犬と人がおりなすフェアな現場の魅力が満載です」

 そんな「のこ」との芝居について「犬が委縮しないように『本番よーい』の掛け声をやめて、自然に始まる空気が心地よかったです。犬の持つ空気感にあわせて、独特のある意味とてもゆるい現場になりました。犬が自由に動くことで、予定していた芝居のリズムが壊れ、僕らもその場で起こることをキャッチして芝居する。芝居ってこういうことだなって改めて感じました」と語った。

 最後に、視聴者に向けて「子どもから大人まで楽しんでいただける温かいドラマだと思います。犬と暮らすという事の喜び、幸せも教えてくれる作品です。動物と生きる、大切なひとつの命と一緒に暮らすこと心構えを教えてくれる作品でもあります。ぜひご覧ください。『のこ』の芝居にも注目してください。ワン!」と呼びかけた。

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