ザ・ノンフィクション:過去30年の話題作の「その後の物語」を放送 10月5日から5週連続 ガイド役は宮崎あおい

(右上から時計回りで)「借金地獄物語」、「われら百姓家族」、「女装と家族と終活と~キャンディさんの人生~」、「おじさん、ありがとう~ショウとタクマと熱血和尚~」、「私のママが決めたこと~命と向き合った家族の記録~」
1 / 1
(右上から時計回りで)「借金地獄物語」、「われら百姓家族」、「女装と家族と終活と~キャンディさんの人生~」、「おじさん、ありがとう~ショウとタクマと熱血和尚~」、「私のママが決めたこと~命と向き合った家族の記録~」

 10月で30周年を迎えるフジテレビのドキュメンタリー番組「ザ・ノンフィクション」(日曜午後2時、関東ローカル)は、これまでの話題作5本を、取材対象者の“その後”の物語も交え届ける特別企画を、10月5日から5週連続で放送する。特別企画のガイド役は2004年から、52本のナレーションを担当した宮崎あおいさんが務める。

あなたにオススメ

 10月5日放送の第1弾は、「借金地獄物語」(1997年)。日曜の午後としては異例の世帯視聴率15.9%という番組歴代最高を記録した作品だ。住宅ローンの破綻で離散した家族、借金に追われ夜の街で働く若者、競売物件で利益を得る不動産業者などにカメラが密着した。取材当時から30年近くの時が過ぎた今、「お金が全て」と語っていた不動産業者の“その後”にも迫る。

 10月12日放送の第2弾は、歴代最長取材の「われら百姓家族」シリーズ(初回は2000年)。都会を離れ、兵庫の山奥で自給自足の暮らしを目指した父と6人の子どもたちの20年の物語。母との離別、進学や就職をめぐる葛藤、父への反発と別れ、結婚、新たな家族の誕生。自然と向き合い生きる家族の姿をカメラは追いけ、番組歴代最長20年の長期取材シリーズになった。

 10月19日放送の第3弾は、国内外での受賞が歴代最多となった「おじさん、ありがとう~ショウとタクマと熱血和尚~」(2019年)。家庭に居場所を失った少年少女たちと、彼らを支え続けた熱血和尚との交流を12年にわたり取材した。語りは森川葵さん。

 10月26日放送の第4弾は、「女装と家族と終活と~キャンディさんの人生~」(2021年)。1990年代、原宿の歩行者天国で注目されたキャンディ・H・ミルキィさんは、“コスプレ”や“LGBTQ”などの言葉が周知されていなかった時代から、偏見や差別に負けずに女装を愛し“自分らしく生きる”ことを貫いてきた。晩年、難病を患い体調が悪化する中、病床にありながら「最後まで自分の姿を映してほしい」と願い続けたキャンディさん。集中治療室の中までカメラが見つめた姿を、水川あさみさんの語りで届ける。

 11月2日放送の最終第5弾は、反響を呼んだ「私のママが決めたこと~命と向き合った家族の記録~」(2024年)。全身に転移したがんに苦しむ中、日本では許されていない安楽死をスイスで選んだ母と、その決断に向き合う夫と2人の娘の姿を記録した。今回の放送では、母が最期を迎えたスイスを2人の娘が旅する。母の最期の地で娘たちが新たに見つけたものとは? 語りは清原果耶さん。

テレビ 最新記事