べらぼう:定信、身も蓋もないことを言われてしまう 人は「正しく」ではなく「楽しく」生きたい トドメは「田沼以下」で“顔”も話題に

大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」第39回の場面カット (C)NHK
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大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」第39回の場面カット (C)NHK

 俳優の横浜流星さん主演のNHK大河ドラマべらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(総合、日曜午後8時ほか)の第39回「白河の清きに住みかね身上半減」が、10月12日に放送され、ラストで本多忠籌(矢島健一さん)や松平信明(福山翔大さん)から“あること”を言われてしまった定信(井上祐貴さん)の姿に視聴者の注目が集まった。

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 「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」は64作目の大河ドラマで、日本のメディア産業やポップカルチャーの礎を築いたとされる蔦屋重三郎(略して“蔦重”)の生涯を描く。脚本は一昨年、NHKで放送され、大きな話題となった「ドラマ10『大奥』」などで知られる森下佳子さんが手掛けている。

 第39回では、地本問屋の株仲間を発足させた蔦重(横浜さん)は、改めを行う行事たちをうまく丸め込み、山東京伝(政演、古川雄大さん)作の3作品を「教訓読本」として売り出した。一方、きよ(藤間爽子さん)を失い、憔悴した歌麿(染谷将太さん)は、つよ(高岡早紀さん)とともに江戸を離れる。

 年が明け、しばらくの後、突然、蔦屋に与力と同心が現れ、「教訓読本」3作品について絶版を命じられ、蔦重と京伝は牢屋敷に連行されてしまう。それでも、てい(橋本愛さん)による柴野栗山(嶋田久作さん)への訴えが何とか実を結び、蔦重は身上半減の刑を受けるにとどまり、店は営業を再開。やがて耕書堂は、江戸で希な「身上半減の店」として賑わいを見せることに。

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 終盤、長谷川平蔵(中村隼人さん)は、定信の命を受け、市中を荒らし回っている「葵小僧」一味を検挙するが、その一味は「ことごとく生業を失い、その果てに悪の道に堕ちた者ども」であったことが定信に伝えられる。忠籌は「不景気により雇い止めにあった者、悪所の取り壊しで職にあぶれた者たちがかような凶行に走った」と説明。その上で「倹約令や風紀の取り締まりは切り上げられるべき」と進言した。

 凶行に走ったことを「政のせいにするのは、あまりにも短慮」と聞く耳を持とうとしない定信だったが、すでに人足寄場はいっぱいで、不景気で田畑を捨ててきた流れ者たちを百姓に戻す帰農令を利用する者もわずか4人という現状に動揺。そこで忠籌は、百姓に戻りたくない者たちの「悪事を働こうと江戸にいたい」理由として、「人は『正しく生きたい』とは思わぬのでございます。『楽しく生きたい』のでございます」とはっきりと口にする。

 さらに横でやりとりを聞いていた信明から「このままでは、田沼以下の政との誹りを受けかねませぬ」とも言われてしまった定信は……。

 SNSでは「あー痛いとこ突いたぞw」「『田沼以下』いただきましたー!」「『人は楽しく生きたいのでございます』身も蓋もないことハッキリ言っちゃったね」「『人は正しく生きたいのではない。楽しく生きたい』そうだよねえ」「×正しく生きたい ⚪︎楽しく生きたい」「ごもっとも」といった声が上がった。同回のラストは定信の顔のアップで「定信、いや、井上祐貴さん、ラストめっっっちゃいい顔してたな」「自分の信じている政治信条を真っ向から批判されて、自分でも上手くいっていないのは薄々感じていて、もう味方になってくれる人もいないと気付いて、パンクして狂っちゃった顔、辛いけどゾクっとする良い表情」と話題となっている。

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