べらぼう:蔦重に後を託した須原屋さん 「知らねえってことは、怖えこと」“教え”に反響 「現代への警鐘」との声も

大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」第41回の場面カット (C)NHK
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大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」第41回の場面カット (C)NHK

 俳優の横浜流星さん主演のNHK大河ドラマべらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(総合、日曜午後8時ほか)の第41回「歌麿筆美人大首絵」が、10月26日に放送され、里見浩太朗さん演じる須原屋が、蔦重(横浜さん)に語った言葉が視聴者の注目を集めた。

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 「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」は64作目の大河ドラマで、日本のメディア産業やポップカルチャーの礎を築いたとされる蔦屋重三郎(略して“蔦重”)の生涯を描く。脚本は一昨年、NHKで放送され、大きな話題となった「ドラマ10『大奥』」などで知られる森下佳子さんが手掛けている。

 第41回では、蔦重が、処分を受けた須原屋を訪ねると、須原屋は二代目に店を譲り引退すると言う。蔦屋と同じく奉行所から「身上半減」を言い渡されていた須原屋。林子平の著書で、オロシャが江戸に攻め込んでくる可能性を記した「三国通覧図説」を、絶版にもかかわらず流通させていたから、と理由を明かす。

 須原屋によると、人々が知るべきことだと考えての行動で、蔦重に「知らねえってことはな、怖えことなんだよ。物事知らねえとな、知ってるやつにいいようにされちまうんだ。本屋っていうのはな、正しい世の中のためにいいことを知らせてやるっていう務めがあるんだよ。平賀源内風に言えばな、“書を以って世を耕す”。これなんだよ」と聞かせる。

 さらに、引退の意思を伝えた上で「蔦重、頼むぜ。俺は死ぬ前にもう一度……。もう一度見てえんだよ、浮かれて華やいだ江戸の町をな」と後を託した。

 この須原屋からの“ラストメッセージ”に視聴者も反応。SNSでは「『知らないことは怖いこと』須原屋さんの発言、真理だわ」「須原屋さんの蔦重への教えは現代人への教え」「須原屋さんの言葉、考えさせられるなあ…。これが“書を以て世を耕す”につながるのも深い」「須原屋のせりふ『知らねえってのは怖えことなんだ』は、明らかに意図しての現代への警鐘だと思う」「蔦重が鼻を真っ赤にして涙を堪えて須原屋さんの話を聞くシーン。先人から現代人への警鐘。素晴らしい名シーン」といった反響の声が数多く寄せられた。

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