前原瑞樹&杏花:「じゃあ、あんたが作ってみろよ」共演の竹内涼真の印象明かす 「面白すぎて笑いをこらえるのに必死」 NGを出したことも

ドラマ「じゃあ、あんたが作ってみろよ」に出演する前原瑞樹さん(左)と杏花さん (C)TBSスパークル/TBS
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ドラマ「じゃあ、あんたが作ってみろよ」に出演する前原瑞樹さん(左)と杏花さん (C)TBSスパークル/TBS

 俳優の夏帆さんと竹内涼真さんダブル主演のTBS系火曜ドラマ「じゃあ、あんたが作ってみろよ」(火曜午後10時)。勝男(竹内さん)の良き相談相手である会社の後輩役を演じるのは、俳優の前原瑞樹さんと杏花さんだ。前原さん演じる白崎ルイは、鮎美(夏帆さん)の気持ちを理解しようと台所でもがく勝男に心を動かされ、料理の楽しさや工夫を教える役どころ。一方、杏花さん演じる南川あみなは、鋭い指摘で勝男に見えていなかったものを気付かせる存在だ。前原さんと杏花さんに、竹内さんの印象や撮影現場でのエピソードを聞いた。

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 原作は谷口菜津子さんが電子コミック誌「comicタント」(ぶんか社)で連載中の同名マンガ。「恋人ファースト」な山岸鮎美と、「料理は女が作って当たり前!」と亭主関白思考の海老原勝男は、大学時代から交際。同棲して勝男はプロポーズしたが、鮎美の返事はまさかの「無理」。料理を作ることを通じて、勝男は当たり前と思っていたものを見つめ直し成長していく。

 --脚本を読んだ感想を教えてください。

 前原さん:先に原作のマンガを読ませてもらったのですが、とてもおもしろくて、どういう脚本になるんだろうと思っていました。実際に届いた脚本を読んでみると、マンガのおもしろさもありつつ、(脚本を担当する)安藤(奎)さんが持つとてもパワフルな感じがプラスされているんです。毎回届く脚本を楽しく読ませてもらっています。

 杏花さん:私も原作マンガから読ませていただきました。会話のテンポが軽快で、その中にふと価値観のズレだったり、変化みたいなものがすごく丁寧に描かれている脚本だなと。南川というキャラクターも、その“ズレ”を浮かび上がらせる存在だと思ったので、すごくおもしろいと感じました。

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 --白崎、南川をどのように演じられていますか。

 前原さん:白崎は勝男さんを支えるというより、背中を押してあげる存在。なので、勝男さんに対して優し過ぎるのは違うと思うので、少し意地悪やツッコミも入れながら、南川とのバランスを意識して、監督たちと話し合いながら作っています。ベタベタした後輩ではなく、いい距離感でいられるように毎回探りながら演じています。

 杏花さん:南川は意見をはっきり言うけれど、決して強いだけではなく、人の反応を敏感に感じ取れるような繊細さもある人物です。強く押し過ぎず、でも場を動かすエネルギーを保つ、そのバランスを意識しています。あとはテンポ感ですね。3人で話す時の鋭さや、場をピリッとさせるような言葉を使うところは、毎回気をつけて演じています。

 --印象に残っているシーンはありますか。

 前原さん:5話で勝男さんのお兄さん(海老原鷹広役の塚本高史さん)のため、みんなでとり天を作るシーン。原作では勝男、白崎、南川の3人だけのシーンなのですが、ドラマでは鮎美さんとミナトくん(青木柚さん)も加わっていて、最初に台本を読んだ時は「そうなんだ!」と驚きました。原作ではその場で出会っていない人たちなので、一緒に芝居できたのはうれしかったです。それに先輩の元カノと今カレが同じ場にいるという、いびつな空間もおもしろかったです。

 杏花さん:私は4話で南川が勝男さんを飲みに誘うシーンです。南川自身にも変化があって、勝男の変化に気付いてうれしくなったり。価値観を曲げる時って反発したり腹が立つこともあると思うのですが、そこにちゃんと向き合うことで人は変われるんだなと感じられて、自分にとっても大事なシーンになりました。

 --会社での勝男、白崎、南川の3人のやり取りがすごく印象的ですが、撮影現場の雰囲気はいかがですか。

 前原さん:常に竹内くんがパワフルで、現場をかき回してくれるというか(笑)、本当に楽しいです。毎回「今日の竹内くんは何をするんだろう」と楽しみにしています。ただ、おもしろ過ぎて笑いをこらえるのに必死な時もあって、NGを出したこともありましたね(笑)。

 杏花さん:本当に笑わせに来るんですよね(笑)。でも話を重ねるごとに3人の仲も深まっていくので、その雰囲気が映像を通して伝わればいいなと思っています。

 --白崎は料理好き、南川は料理が苦手という役柄ですが、お2人の自炊事情を教えてください。

 前原さん:生きていくために、おなかを満たすために自分が食べる分は作ります。おいしければなお良し、ぐらいの感じです(笑)。最近は、とても簡単で、栄養も取れるということで、ぬか漬けにハマっています。

 杏花さん:私はあまりしないです……。「今日はこれを作るぞ」みたいな、イベントごととして作ります。

 前原さん:しないってことかな(笑)。

 杏花さん:南川の独自性のある価値観に共感できるところがあります。コークハイではないですが、自分の好きなお酒を飲みたいみたいな、こだわりはあるかもしれません。

 --最近、ご自身の中で当たり前ではないと知って驚いたことはありますか。

 前原さん:この間、人生で初めて寝られなかったんです。撮影の前日に、結構早くベッドに入ったものの、思うように眠れず、そのまま起きる時間になってしまったことがありました。僕は徹夜が苦手で、十分な睡眠時間が取れないと調子が出ないと思っていたので、元気なまま過ごせたことに自分自身も意外でした。

 --今後、眠れないようなことがあっても乗り越えられそうですか。

 前原さん:1日だったら寝なくても平気そうという、ギリギリその覚悟ができたくらいです(笑)。もちろん寝ることが好きですし、早く寝ますけど、寝なくても意外に僕って元気でいられるんだとびっくりしました。

 杏花さん:これまで夜型だと思っていたんです。作業するにしてもはかどるし、適していると感じていたので。ただ最近は、撮影で早起きする事が多いので、撮影の日以外でも早起きしていることがあるんです。そういった日は自分のパフォーマンスが上がるというか、調子がいいと感じるので、実は朝型なのかもしれないと思い始めました(笑)。

 前原さん:ランニングをしたり?

 杏花さん:この夏は暑かったのでランニングはあまりできなかったのですが、ヨガやピラティスで体を動かしていました。

 --第6話の見どころと、視聴者の方にメッセージをお願いします。

 前原さん:知らないうちに矢印が動き始めていて、白崎はざわざわしています。同じ距離感だと思っていた3人の中で「抜け駆けしている?」という展開もあるので楽しみにしてほしいです。勝男さんと鮎美さんの関係にも注目してください。

 杏花さん:笑いながら見ていると、ふと「確かに」と立ち止まって考えさせられる瞬間があるドラマだと思います。当たり前だと思っていた価値観が揺さぶられ、自分を見つめ直すきっかけになるかもしれません。南川自身もどんどん「更新」していくので、その変化も楽しんでいただけたらと思います。

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