北香那:“クセ強”キャラでコメディエンヌぶり発揮 「押してダメならもっと押せ」 素顔は筋金入りの“お笑い好き”

1月5日にスタートする夜ドラ「替え玉ブラヴォー!」で主演を務める北香那さん
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1月5日にスタートする夜ドラ「替え玉ブラヴォー!」で主演を務める北香那さん

 1月5日スタートのNHK夜ドラ「替え玉ブラヴォー!」(総合、月~木曜午後10時45分)で主演を務める俳優の北香那さん。ドラマは、「友情」に「ラーメン」「クラシック・バレエ」が絡む、ちょっとブラックな大人のためのコメディーで、北さんは広告代理店で働くラーメン好きな主人公・千本佳里奈を演じる。“クセが強い”役柄でコメディエンヌぶりを発揮している北さんは、どのような思いで本作と向き合ったのか。ドラマやキャラクターの魅力、演じる上で意識していることについて話を聞いた。

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 ◇初めて脚本を読んで「何? この話」

 ドラマは、劇作家で、演出家の岸本鮎佳さんのオリジナル。もともと岸本さんのファンだったという北さん。

「『本当は女性ってこういう部分があるよね』と共感できるような、ちょっと恥ずかしい部分や愚かな部分、ばかばかしさをすごくコミカルに表現されていて、そういうところが岸本さんの描く脚本の魅力だと感じています」

 今作の脚本を初めて読んだときは「新感覚というか、『何? この話』と驚きました」と明かす。

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 「美しく完結しないところにリアリティーを感じますし、最初は佳里奈の突拍子もないキャラクターが面白おかしく描かれていくのですが、他のキャラクターがフォーカスされていったときに、全員ちょっとずつ変なんです(笑)。そのバランスが取れていて、作品として面白いなと思いました」

 北さん演じる佳里奈は、20年来の親友だった二木優美(天野はなさん)から突然絶交を言い渡されるなど、劇中でさまざまな不幸に見舞われる。そのたびに“暴走”する佳里奈を、どのように演じたのだろうか。

 「佳里奈は感情の理性的なブレーキがない人なので、どこまでもいけてしまうというか、落ちるときはどこまでも落ちるし、楽しいときはどこまでも上がっていける。この幅広さは、演じていて夢中になっちゃいましたね。思うままに表現しても成立するキャラクターなので、演じていてすごく楽しかったですし、多少の共感もありました。『分かるよ、ただみんな隠して生きてるんだよ』と(笑)。でも佳里奈はその感情を隠さず、ありのまま突っ走っている姿も魅力的で、すごく好きなキャラクターになりました」

 そんな佳里奈を演じる上で、「ゾーンに入る」感覚を大切にしていたという。

 「中島由貴監督が『佳里奈はゾーンに入る』とおっしゃっていて。現場で『ここゾーンに入ってるから』と合図のように指示してくださったので、そこで一気にスイッチが入るというか、違和感のない程度に演じ分けることを意識していました。やりがいももちろん感じましたし、表現したいと思ったコミカルな部分を、共演者やスタッフの方々が笑ってくれたり、監督が『いいね』と言ってくれることが、達成感の一つでもありました。ここまで長期の撮影で、主演として個性的な役を演じさせてもらうのは初めてのことだったので、自分にとって挑戦でしたね」

 ◇コメディー演技の根底に“お笑い好き”

 北さんと言えば、「バイプレイヤーズ」(テレビ東京系)シリーズで演じた片言の日本語を操る中国人の“ジャスミン”や、放送中の連続テレビ小説(朝ドラ)「ばけばけ」で演じたお嬢様キャラの“おリヨ様”など、“クセ強”なキャラクターを見事に演じ、視聴者の注目を集めてきた。

 「替え玉ブラヴォー!」でも、持ち前のコメディエンヌぶりを遺憾なく発揮しているが、コメディーを演じる上で意識していることはあるのだろうか。

 「『押してダメならもっと押せ』を大切にしています(笑)。引きの演技をすると周りも引いてしまうので、そこはコメディーを演じる上で気にしていることですね。あとは空気を読むこと。これを言ったら面白いんじゃないかという想定は、私自身、すごくお笑いが好きなので、見てきたものを通して学んだ部分ではあるかなと。あとは去年、舞台でコントにも挑戦したので、そこでの学びもあると思います。自分のことをコメディエンヌとは思いませんが、もしそう感じていただけるのであれば、それはきっと、お笑い好きであることが根底にあるのかもしれません」

 北さんのお笑い好きは筋金入りで、「空き時間に劇場を訪れたり、好きな芸人さんを見るために大阪の劇場に行くこともあります。若手しか出ていない小規模なライブにも足を運び、次に来る若手芸人さんを発掘しています」と明かす。

 「芸人さんたちの掛け合いや絶妙な間を、演技の参考にしている部分はあると思います。趣味のお笑いライブ鑑賞が、自然と演技の勉強にもなっているのかな? なっていたらいいな、と思います」

 最後に、ドラマの見どころを尋ねると「この作品のテーマは“愚か”なんです」という回答が。

 「きっと誰しもがそういう感情を持ち合わせているけれど、隠したい部分でもある。この作品を通して、許容範囲の中で自分らしく生きていきましょうというエールを送れたらいいなと思います。佳里奈って突拍子もない性格をしているので、見ていてビックリすることもあると思いますが、諦めずに最後まで見てほしいです。見続けていれば、きっと共感できるはず。もし共感できなかったとしても、ブラックコメディーとして楽しんでいただけると思います。最後までこの作品に寄り添ってもらえたらうれしいです」

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