ばけばけ:トキとヘブンの結婚で広がる波紋 予想外の展開の連続に視聴者はクギヅケ状態 第68回の注目度データ

連続テレビ小説「ばけばけ」のロゴ (C)NHK
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連続テレビ小説「ばけばけ」のロゴ (C)NHK

 俳優の高石あかりさん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ばけばけ」(総合、月~土曜午前8時ほか)の第68回(1月7日放送)で、視聴者を最も引き付けた場面はどこだったのだろうか? テレビの前の視聴者が画面にクギヅケになっていた割合を示す「注目度」(REVISIO社調べ、関東地区、速報値)の1分ごとの推移を調べたところ、最高値は午前8時14分の70.5%だった。

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 「ばけばけ」は113作目の朝ドラ。ヒロインの松野トキと、その夫となるレフカダ・ヘブンのモデルは、松江の没落士族の娘、小泉セツと、「怪談」などの著作で知られるラフカディオ・ハーン(小泉八雲)だ。ドラマの中では大胆に再構成し、登場人物名や団体名などは一部改称してフィクションとして描くという。

 ◇トキが打ち明けたことで、物語が急展開

 第68回は、トキ(高石さん)がついにヘブン(トミー・バストウさん)と婚約したことを家族に打ち明ける。そこから物語が大きく動き始める回だ。

 テレビの前の視聴者のうち、画面に視線がクギヅケになっていた人の割合を示す「注目度」は、トキがなかなか松野家の家族に言い出さないためか、ここのところやや低迷。今回は久しぶりに最高値が70%台に到達した。ドラマの序盤は低かった注目度だが、中盤あたりから、70%台にあと一歩という68%台の“山”を3回、記録。第68回ラストの午前8時14分の“山”で最高値70.5%と70%台に乗せた。

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 ◇トキの結婚報告に、ラストサムライの反応は?

 最初の“山”はオープニング明けの午前8時4分の68.7%。いきなり松野家に戻ってきて、「言います」と宣言したトキが、ヘブンと一緒になることを伝えた後、姿勢を正し、改めて許しを請う場面だ。

 司之介(岡部たかしさん)とフミ(池脇千鶴さん)の方を向き、「父上」「母上」と呼びかけ、勘右衛門(小日向文世さん)の方に体を入れ替えると、正座をしているトキが「おじじさま」「どうか、お許しいただけないでしょうか」と深々と頭を下げる。しばらく、無言だった勘右衛門が「お嬢」と口を開いたあたりまでが午前8時4分台だ。

 “ラストサムライ”として異人を毛嫌いしてきた勘右衛門がどういう反応を示すのか? 視聴者の関心が高まったのも納得だが、実は勘右衛門が「ええ」と答える午前8時5分は64.4%まで急落する。

 ◇勘右衛門が“猪突猛進”で進んだ先は?

 次の“山”は午前8時7分(68.2%)で、その勘右衛門がちょっと意外な行動をとる場面。直前の午前8時6分台で、勘右衛門は「猪の目じゃ……。わしらはイノシシ……。猪突猛進じゃ」とつぶやくと、長屋の井戸端にいたタツ(朝加真由美さん)のもとに行く。問題の午前8時7分台は、いきなりタツに「わしと一緒になってごしなさい」とプロポーズする場面だ。タツは「待っちょりましたけん」とあっさり受け入れ、勘右衛門は「ありがとう存じます!」と頭を下げる。司之介は「夢か?」「気持ちが追いつかん」と驚くが、視聴者も同様だったのかもしれない。

 トキとヘブンの結婚をすんなり許したのも、勘右衛門が恋する人の気持ちをよく分かっていたということなのだろうか。

 ◇「ムカシノオトコ?」「フトン? マクラ?」

 3回目の“山”は68.9%を記録した午前8時11分。結婚を許されたことをトキがヘブンに報告し、2人で抱き合って喜ぶ午前8時8分台は注目度が66.3%までやや下がったが、再び伸び始め、ヘブン宅にいきなり三之丞(板垣李光人さん)が現れる午前8時11分で“山”になった。

 トキと親し気に話す三之丞を見て、ヘブンが「ダレ?」と聞くと、「三之丞さまは三之丞さまです」とトキが答え、錦織(吉沢亮さん)がそのまま直訳する。その答えに嫉妬心が燃え上がったヘブンは「ムカシノオトコ?」と三之丞に向かっていくのだが、トキの前夫の銀二郎(寛一郎さん)が怪談「鳥取のふとん」の舞台、鳥取の出身だったため、「フトン? マクラ?」と大騒ぎする。要は銀二郎が「フトン」なら、三之丞は「マクラ」というわけか。コントのような展開に、視聴者も画面にくぎ付けになった場面だ。

 ◇司之介さん、「無理です、今さら」

 そして、この日の最高値70.5%の午前8時14分は、タエ(北川景子さん)にトキの結婚を報告し許しを得るため、司之介とフミが雨清水家を訪ねる場面。異人のヘブンとの結婚だが、あっさりタエの了承も得られたためか、気が緩んだ司之介がつい口を滑らせるのが午前8時14分台だ。

 トキは、ヘブンから受け取っている給金の半分の10円を三之丞経由で、実母のタエに渡していた。この事実はタエは知らないのに、司之介はついポロっと漏らしてしまう。タエから「一体、何の話ですか?」と詰問され、ようやく事態を把握した司之介はごまかそうとするが、フミからも「無理です、今さら」とダメを押され、第68回は幕を閉じる。視聴者もフミと全く同じ気分だったに違いない。

 トキがヘブンとの結婚を家族に話したことで、その波紋が一気に広がり始めた。意外な展開もあり、そのたびに注目度も上がった第68回だった。

 活用したデータは、関東の2000世帯、関西の600世帯で番組やCMの視聴状況を調査しているREVISIO社が公表している独自指標の「注目度」(関東地区、速報値)。人体認識センサーを搭載した専用機器でテレビ画面に視線を向けているかを常に計測し、テレビの前にいる人のうち、番組を注視していた人の割合を算出している。(文・佐々本浩材/MANTAN)


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