高石あかりさんがヒロインを務めるNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ばけばけ」(総合、月~土曜午前8時ほか)。1月30日放送の第85回では、サワ(円井わんさん)が庄田(濱正悟さん)の告白を断るシーンが描かれた。2人のゴールインを予想していた視聴者も多くいたと思うが、この展開にした“意図”は何だったのか。制作統括を務める橋爪國臣さんに聞いた。
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第85回では、庄田が松江中学校の英語教師を務めることになったことを、一番にサワに伝えた。サワも「教えちょる庄田さん、かっこええですき。おめでとうございます」と祝福。そして庄田は「わしと夫婦になろう。来月から月25円。それでおサワさんの家の借金を返して、長屋を出よう」と意を決して告白。しかしサワは首を縦に振らなかった。
橋爪さんは「サワは、ある意味で“アナザートキ”。トキ(高石さん)にもサワのような人生になる可能性もあったんだろうと。この二人は対になっている存在だと思うんです」と話す。
「庄田も言っていましたが、トキはシンデレラなんですよね。ヘブンという、良い人と結婚してそれで良い暮らしもしている。自分自身で何かを成し遂げたかと言われると、そういう人ではないと思います。一方、サワはそうではない。トキが近くにいるからこそ、自分はシンデレラにはならないという“呪縛”にかかっているというか。『自分の力で長屋を出て行く』という思いも、サワを縛り付けていたのかなと思います」と説明した。
そして同回では、庄田の告白を断ったサワのもとにトキがやってくる。サワは「おトキのせいだわ。私は、おトキにはなれん。おトキと同じ道は歩けん。シンデレラにはなれんけん」と伝え、号泣。トキはそっと親友を抱きしめた。
橋爪さんは「もちろん、庄田と結婚して幸せな未来はあったと思います。養ってもらいながら、自分も教師を続けるという道もあったと思います。でも、人生ってそういうこともあるよね、と。自分が立てた目標のせいで、自分を縛ってしまう。サワも自分自身の目標に縛られているのを分かった上で、『トキのせいだ』と泣くし。人生って、そういうものなのかなと思い、このような結末にしました」と話した。
サワと庄田に関する物語は「また出てきます」と明かすが、恋愛関係に発展することはあるのか、新たな関係で前に進み始めるのか、どのように描かれるのか注目したい。
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