ばけばけ:トキとヘブンの“最後”の時間は「夫婦の愛の結晶のよう」 30秒の無音シーンの“狙い”&撮影の裏側

連続テレビ小説「ばけばけ」第122回の一場面(C)NHK
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連続テレビ小説「ばけばけ」第122回の一場面(C)NHK

 高石あかりさんがヒロインを務めるNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ばけばけ」(総合、月~土曜午前8時ほか)。第122回(3月24日放送)では、トキ(高石さん)とヘブン(トミー・バストウさん)の最後の時間が描かれた。この場面の撮影の裏側や、約30秒間の無音シーンの狙いについて、制作統括を務める橋爪國臣さんに話を聞いた。

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 ◇トキ&ヘブン、自然と流れた涙

 縁側に並んで座るトキとヘブン。庭では桜が返り咲き、ヘブンは「ワタシニサヨナライウタメ……サイタ」と話す。そして、ヘブンはトキに「シヌトモ……ナク、ケッシテイケマセン」と語りかけた。ヘブンはトキの肩に頭を乗せ、トキはこらえきれず涙を流す。ヘブンの瞳から、一筋の涙がこぼれた。

 この場面を振り返り、橋爪さんは「縁側のシーンは、このドラマを作った時からあるだろうと思っていたシーンで、縁側になるかは決めていませんでしたが、西向きの部屋で2人のすてきなシーンを作りたかったんです。最後は、夕日が絡むようなヘブンのラストシーンが描けたらいいなと思っていました」と説明する。

 「あのシーンは絶対に見ようと思って現場に行って撮影を見届けました。ヘブンは、自分が死んでも決して泣かないでとトキに伝えますが、作り手の我々としては、泣いても、泣かなくても、どっちでもいいと思ったんです。泣かないと思っていても、こらえきれずに泣いてもいいですし、どちらでも感動できるシーンになるだろうなと思っていました」

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 高石さんはリハーサルの段階から「ヘブンさんから『泣くな』と言われたから絶対に泣かない」と話していたといい、バストウさんもまた、「絶対に泣かない」と意気込んでいたという。しかし、実際にこのシーンの撮影に臨むと、2人は涙をこらえられず、自然と流れた涙がカメラに収められた。

 橋爪さんは「それはそれで全然いいんです。少ない会話、淡々としたせりふですが、夫婦の愛の結晶のような、愛が凝縮されたシーンになったかなと思います」と振り返った。

 ◇音がない演出は「2人の深い思いに、ぐっと入ってほしい」

 同シーンでは、ヘブンがトキの肩に頭を乗せた後、枯れ葉が風で舞ってから、約30秒ほどトキとヘブンの表情や握り合う手、後ろ姿を捉えた無音のシーンが流れた。

 この場面の狙いについて、橋爪さんは「2人の最後のシーンですし、音がない演出っていいなと。この週を手がけたチーフ演出の村橋直樹から『音がない演出にしたい』という話を事前にもらっていて、一番2人に思いをはせることができるのでは……と思いました」と説明する。

 「音楽で導くことも重要ですが、今まで十分に積み重ねてきたものがあったので、2人の思いに一番深くまで潜れる、音がないからこそ描けるものもあるのかなと。そういう効果が、無音の演出にあると思いました」

 放送の際、無音の状態が30秒以上続くと、アラームが鳴ってしまうため、事前に通知をしなければならないという。橋爪さんは「NHK内のシステムでエラーが出るので、事前にこの場面を無音にすることを申請しました。そこまでしてでも、2人の深い思いに、ぐっと入ってほしいと思ったシーンでした」と語っていた。

 最愛のヘブンが天国に旅立ち、悲しみに暮れるトキ。最終回まで残すところ、あと3回。トキにどのような結末が待ち受けているのか。最後まで見逃せない。

「ばけばけ」最新の人物紹介図を公開! 熊本編の登場人物を追加

NHK連続テレビ小説「ばけばけ」の人物紹介図 (C)NHK
NHK連続テレビ小説「ばけばけ」の人物紹介図 (C)NHK
NHK連続テレビ小説「ばけばけ」の人物紹介図 (C)NHK
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