能年玲奈:朝ドラ抜てきに大興奮「鼻息で空が飛べそう」 起用理由は“フレッシュさと不器用さ”

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 来春スタートするNHK連続テレビ小説「あまちゃん」のヒロインに女優の能年玲奈さん(19)が決定し、26日、東京・渋谷の同局内で会見した。東京制作では「つばさ」(09年上半期放送)以来4年ぶりのオーディションで1953人からヒロインに選ばれた能年さんは、自分が選ばれたことを前日に聞いたといい「すごくびっくりして、興奮で鼻息が荒くて、その息で空が飛べるんじゃないかってくらいうれしくて。本当にここに立ってることが幸せです」と満面の笑み。降壇時に転倒するハプニングもあったが、写真撮影でも元気いっぱいにガッツポーズやジャンプを披露して会場を沸かせた。

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 「あまちゃん」は、岩手・北三陸の架空の田舎町が舞台。能年さんが演じるのは、東京で生まれ育ち、内気で引きこもりがちだったが、母の故郷で“北限の海女”として海に潜る祖母の姿に衝撃を受け、海女を目指すことになる高校2年生のアキ。やがて海に潜るようになったアキは、「地元アイドル」として注目され、町おこしのシンボルとして駆り出されるようになるが……というストーリー。脚本を宮藤官九郎さんが手がけ、オリジナルの人情喜劇になるという。

 能年さんは、兵庫県出身の1993年7月13日生まれ。新垣結衣さんらと同じ事務所に所属しており、連続ドラマ「鍵のかかった部屋」(フジテレビ系)や「サマーレスキュー~天空の診療所~」(TBS系)に出演、第11代の「カルピスウォーター」CMキャラクターとしても活躍している注目の若手女優。

 制作統括の訓覇圭(くるべ・けい)プロデューサーは起用理由について、「みずみずしいというかフレッシュで、オーディション会場に入ってくると空気が一変する。キラキラしたとてもさわやかな印象があって、朝の顔なので、さわやかさやフレッシュさが一番大事かなと思って選びました」と説明。さらに、「選考を進めていくうちに不器用な子だなと思いながら、内にエネルギーを秘めていると感じた。ヒロインも内気な不器用な子なのでぴったりだと思って、宮藤さんも含めて満場一致で決定した」と明かし、「不器用なヒロインですが、よろしくお願いします」とコメントした。

 東北・北三陸の小さな田舎町を舞台に、最北端の海で海女さんを目指すヒロイン・アキを演じることになった能年さんは、自らも兵庫県の郡部の出身で、「“ドいなか”だったので、そこから上京して、ついていけなくなったこともあったりして、そういう所がヒロインとリンクするところもあるのかな。今緊張していますが、頑張るのでよろしくお願いします」とあいさつ。「動物と共存していた地元が大好きだったので、兵庫の星になれるように頑張っていきたい」と笑わせた。

 また、個人的に泳ぎの特訓を始めたという能年さんは、「すごく自分でも手応えを感じていて、私うまいんじゃないかと思っているので、本番でも海でちゃんと潜れるようにもっと練習していきたい」とほんわかとした雰囲気ながら気合は十分。長丁場の撮影についても、「過酷だとは聞いてるのですが、体が頑丈なので、何とか倒れないように。倒れても大丈夫なように、意識を失っても立っていられるように頑張ろうと思っています」とマイペースに話し、取材陣を笑わせていた。

 脚本を手がける宮藤官九郎さんの作品への出演を熱望していたという能年さんは、「すごくスクリーン越しに宮藤さんに電波を送ってました。今回ヒロインとして関われることにすごく幸せを感じてます」とにっこり。東北が舞台のドラマとなるが、「このドラマをすることで、東北の方たちに元気とかパワーを与えられたらいいなとすごく思ってます」と思いを明かした。

 撮影は岩手県久慈市などでのロケを予定しており、本格的なクランクインは10月中旬で、放送は13年4月1日から。全156回。(毎日新聞デジタル)

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