2025年度後期のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ばけばけ」の特集ページ。ヒロインは高石あかりさんが務める。オーディションで2892人の中から選ばれ、松江の没落士族の娘で、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の妻・小泉セツがモデルのヒロイン・松野トキを演じる。あらすじ・反響&感想(ネタバレあり)・キャスト・関連ニュースを掲載しています。
NHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ばけばけ」は、2025年度後期に放送される連続ドラマ。松江の没落士族の娘で、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の妻・小泉セツがモデルとなる。外国人の夫と共に「怪談」を愛し、西洋化が進む明治の日本で埋もれてきた「名もなき人々」に光をあて、代弁者として語り紡いだ夫婦の物語となる。
小泉セツは、松江藩家臣の小泉家の次女として生まれる。没落した家を支えるため11歳から織子として働く。1886年に結婚するも、1年で夫は出奔。その後、松江に英語教師として赴任してきたラフカディオ・ハーンのもとで住み込みで働くようになり、当時珍しかった国際結婚をする。再話文学の語り手として、ハーンの著作に大きく寄与した。
ヒロインは高石あかりさんが務める。オーディションで2892人の中から選ばれ、松江の没落士族の娘で、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の妻・小泉セツがモデルのヒロイン・松野トキを演じる。
「ばけばけ」は、外国人の夫と共に「怪談」を愛し、西洋化が進む明治の日本で埋もれてきた「名もなき人々」に光をあて、代弁者として語り紡いだ夫婦の物語。脚本は、NHK「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」やWOWOWの「撮休シリーズ」などをてがけたふじきみつ彦さんが担当する。
高石さんは2002年12月19日生まれの、現在21歳。宮崎県出身。ダンス&ボーカルグループ「α-X’s(アクロス)」のメンバーとして活動し、2019年に俳優に転身。2021年に映画「ベイビーわるきゅーれ」(阪元裕吾監督)で主演を務め話題となり、その後も数々のドラマや映画に出演。昨年には「第15回TAMA映画賞」で最優秀新進女優賞を受賞した。9月から地元・宮崎の魅力を広くPRする「みやざき大使」も務めている。
制作統括の橋爪國臣さんが会見後に取材に応じ、高石さんを選出した理由などを語った。
ヒロインオーディションは、今年6月から募集が始まり、2892人が応募。応募者数は2025年度前期の「あんぱん」、2021年度後期の「カムカムエヴリバディ」についで3番目に多かった。書類選考、動画選考、面談、最終審査のカメラテストなどを経て、9月に高石さんに決定した。
オーディションを振り返り、橋爪さんは「高石さんが入ってきた時に『この子なんだな』と思わせるぐらいの輝きを放っていた」と絶賛。「衣装を着てもらって、カツラをつけてもらって、メークをしてセットの中に入って、ふじきみつ彦さんが書いた台本を演じていただいたのですが、高石さんはお芝居をしているというよりは、本当にそこに住んでいるように思えてきたんです」と語った。
最終審査には、高石さんを含めた9人が残ったといい、「本当に芝居力が高い人から9人を選んだ感じです。今回は自然体の演技ができる人を探していて、そこに本当に生きていると思わせることを基準にさせていただきました。9人とも素晴らしく、誰でも朝ドラヒロインになれるようなお芝居だったと思います。その中で、正解不正解ではなくて、この子を一番長く見たいなと思わせたのが高石さんでした」と振り返った。
9人の中には、知名度が抜群に高い俳優もいたが、「ヒロインの知名度に関しては、ほとんど気にしていなかった」といい、「自分たちが一緒にやりたいと思う人を選びました。朝ドラのオーディションはそれができる、すごくありがたい場だと思っていましたし、良い作品を作るということを、まず第一に考えました」と明かした。
ヒロイン・松野トキ(高石さん)の夫役をトミー・バストウさんが務める。オーディションで1767人の中から選ばれ、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)がモデルのヘブン役を演じる。
トミー・バストウさんは1991年8月26日生まれ、英国出身の33歳。真田広之さんがプロデュース・主演を務めたドラマ「SHOGUN 将軍」では、メインキャストの一人であるマルティン・アルヴィト司祭役を演じ、注目を集めた。
2025年度後期にNHKで放送。
2025年度後期のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)が、「ばけばけ」に決定したことが6月12日、明らかになった。脚本を担当するのは、NHK「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」やWOWOWの「撮休シリーズ」などをてがけたふじきみつ彦さん。ふじきさんは「何も起きない物語を書いています」と物語の構成について語った。
ふじきさんは「人生、光もあれば影もあると言いますが、人生って光でも影でもないところがほとんどだなぁというのが僕の実感です。キラキラしているわけではないけど影というほど暗くもない、取り立てて人に話すほどでもない他愛もない時間。そんな光でも影でもない部分に光を当てる朝ドラを書いてみたい。今回のモデルである小泉セツさんのことを知ってそういう考えに至りました」と経緯を説明。
続けて「セツさんは特別なことを成し遂げたりとてつもない夢を叶えたりした人ではありません。少し変わった、しかし何気ない日常を送った、言ってみれば普通の人かもしれません。だけど、だからこそ愛おしいのです。『夢は○○だけん!(島根言葉)』なんて一度も叫ばない朝ドラですが、好きになってもらえたらうれしいです」とコメントした。
橋爪國臣プロデューサーは「ヒロイン・松野トキは、夢を宣言し、がむしゃらに追いかけるヒロインではありません。時代の中で取り残されたり、大勢の意見の中で埋もれていったりする人々に光を当て、尊重し、共に生き抜いていく、そんなドラマを作りたいと思っていました」と語った。
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