西田敏行:出演作の10分半のダイジェスト映像ですでに感涙 “小さい男”の一面も明かす

10月スタートの連続ドラマ「ゴーイング マイ ホーム」の会見に登場した西田敏行さん
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10月スタートの連続ドラマ「ゴーイング マイ ホーム」の会見に登場した西田敏行さん

 俳優の西田敏行さんが27日、10月9日スタートの連続ドラマ「ゴーイング マイ ホーム」(関西テレビ・フジテレビ系)の会見に、主演の阿部寛さん、共演の山口智子さんらと登場。約10分半のダイジェスト映像を見た西田さんは「感涙してしまいました。年のせいで泣くということもあるんでしょうけど、泣けてきて、心が温かくなる感じがしました。家族で見ていただけたら」と語った。

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 ドラマは、「誰も知らない」(04年)などで知られる是枝裕和監督が初めて手がける連続ドラマで、是枝監督は全話の脚本を書き下ろし、演出を担当する。いつもどこか居場所がないと感じながら、それなりに幸せな人生を送っていた45歳のサラリーマン坪井良多(阿部さん)が、あるきっかけで父親が伝説の小さな生き物を探していたことを知り、自分もその小さな生き物を探し始める。それは家族や出会った人々も巻き込んで、大騒動に……という物語。ドラマオリジナルの伝説のこびと「クーナ」の物語が鍵になる。

 主人公の良多が、体は大きいけれど“小さい男”というキャラクターであることから、「自分が小さいなと思うこと」と聞かれた西田さんは、ロケなどで宿泊した部屋をまるで使っていないかのように片付けていることを明かした。「『西田敏行が泊まった部屋だろ? うえー』『汚く使うのよー』なんて言われると嫌なもんですから、抜け毛もチェックして、ベッドカバーもベッドメーキングのように整えて、使ったタオルもちゃんとたたんで、コップも元に戻して。たまにレトルト食品なんかを食べるとその食器を洗ってゴミ箱に入れてます。自分の家ではやらないですから、そんなこと」と告白し、「すっげえ小さいでしょ?」と自嘲(じちょう)ぎみに話すと、阿部さんらキャストは大爆笑だった。

 また同じ質問に阿部さんは「(子役が)あいさつしても返してくれないと一日傷ついたりとか。小学生にギャグをやって『へえ』とか言われたりして、すごく傷ついています。なんとか気に入られたいと思って、毎日暮らしています」とコメント。山口さんは「せっかちで待っていられない」と台本に疑問があると夜中でも是枝監督にメールや電話をしてしまうエピソードを挙げていた。

 会見には約10年ぶりの民放地上波連ドラ出演で物語の鍵を握る“謎の美女”を演じる宮崎あおいさん、良多の姉を演じるYOUさん、是枝監督も登場。西田さんは「クーナ」の目撃者で良多の父・栄輔の幼なじみを演じ、約16年ぶりの連ドラ出演となる山口さんは良多の妻を演じる。

 放送は10月9日から毎週火曜午後10時。初回のみ午後9時からの2時間スペシャル。(毎日新聞デジタル)

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