市川染五郎:復帰作に感慨「京都撮影所に行けて幸せだった」

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 歌舞伎俳優の市川染五郎さんが12日、東京・渋谷のNHK放送センターで開催された時代劇「妻は、くノ一」(NHK・BSプレミアム)の試写会に登場した。昨年8月に公演中の舞台から転落して大けがを負い、同11月に同作の撮影で仕事に復帰した染五郎さんは「準備をして乗り込んだ。(ブランクは)感じなかった。京都映画撮影所(松竹京都撮影所)に行けたのが幸せだった。プロの職人の集団と仕事ができたことがうれしかった」と喜びを語った。

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 「妻は、くノ一」は、風野真知雄さんの時代小説が原作。江戸後期の平戸藩(現在の長崎県平戸市)の藩士で海と星にしか興味のない“天文マニア”の雙星彦馬(染五郎さん)と結婚後、わずか1カ月で失踪した妻・織江(瀧本美織さん)の愛の行方を描く。織江の正体は忍びで、平戸藩の動向を探るために身分を偽って彦馬と結婚したが、夫を好きになってしまう。彦馬は、織江を追って江戸に向かい、そこで出会った前平戸藩主の松浦静山(田中泯さん)の開明的な思想にひかれていく。

 試写会には瀧本さんも登場。瀧本さんは染五郎さんのけがについて「ニュースで知って心配していたけど、元気で安心した」と話し、染五郎さんの印象を「とっても柔らかい雰囲気の方。歌舞伎の方は想像できなくて、厳しいと思っていたんだけど」と笑顔で語った。また、瀧本さんは初挑戦となった時代劇について「アクションシーンが楽しかった。くの一の格好が一番好き。コスチュームがほしい。どこで着るのか分からないけど」と目を輝かせながら話した。

 「妻は、くノ一」はNHK・BSプレミアムで4月5日から毎週金曜午後8時に放送。全8回。(毎日新聞デジタル)

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