テレビ朝日系の人気テレビアニメ「クレヨンしんちゃん」の劇場版最新作「映画クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃」(高橋渉監督)が16日に公開される。今作は夢の中を舞台に、 仲間を必死に助けようとするしんのすけの姿などを描いている。アニメ脚本に初挑戦となるお笑い芸人の劇団ひとりさんが高橋監督と共同で脚本を執筆。また、ゲスト声優として、幼稚園に転園して来た謎の少女・サキの父親で夢の研究者である貫庭玉夢彦(ぬばたま・ゆめひこ)を俳優の安田顕さん、サキの母親で夢彦の妻・サユリを女優の吉瀬美智子さんが声を担当するほか、お笑いタレントのとにかく明るい安村さんが本人役で出演している。
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なんでもかなう夢の世界を訪れたしんのすけ(声・矢島晶子さん)たちは、風間くん(声・真柴摩利さん)は政治家、ネネちゃん(声・林玉緒さん)はアイドル、マサオくん(声・一龍斎貞友さん)はマンガ家になるなど、思い思いに楽しんでいた。しかし突然、楽しい夢は悪夢の世界へと変わってしまう。同じころ、春日部の街にやって来た少女・サキ(声・川田妙子さん)が“カスカベ防衛隊”の仲間になり、悪夢に立ち向かうと約束するが、サキにはある秘密があった……というストーリー。
「クレヨンしんちゃん」の劇場版も今作で24作目となるが、毎年のように「今年の劇場版が最高だ!」と感じてしまうほどクオリティーが高く、大人も子ども関係なく笑わせるだけでなく感動もさせてくれる。今回はカスカベ防衛隊が活躍する物語で、しんのすけを中心に各キャラクターに見せ場が用意されているが、中でもボーちゃんの活躍ぶりには驚いた。テンポよく繰り出される笑いと、要所要所で見せるしんのすけのカッコよさとほろりとくる展開が心地いい。しんのすけの母・みさえの親としての愛には、思わず目頭が熱くなった。16日からTOHOシネマズ新宿(東京都新宿区)ほか全国で公開。(遠藤政樹/フリーライター)
<プロフィル>
えんどう・まさき=アニメやマンガ、音楽にゲームなど、ジャンルを問わず活動するフリーの編集者・ライター。イラストレーターやフォトショップはもちろん、インタビュー、撮影もオーケーと、どこへでも行き、なんでもこなす、吉川晃司さんをこよなく愛する自称“業界の便利屋”。
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