出川哲朗:ブレークは「夢のようなひと時」 20年かけ座右の銘体現

バラエティー番組「出川哲朗の充電させてもらえませんか?」への思いを語った出川哲朗さん
1 / 11
バラエティー番組「出川哲朗の充電させてもらえませんか?」への思いを語った出川哲朗さん

 お笑いタレントの明石家さんまさん(63)が、14日放送のバラエティー番組「出川哲朗の充電させてもらえませんか?」(テレビ東京)の2時間半スペシャルに出演する。さんまさんが同局の番組に出演するのは、実に34年ぶり。出川さん(54)がさんまさんに熱烈オファーして実現した。出川さんは、「まず、自分の冠番組がゴールデンでできたということが夢のよう。しかも、その番組にさんまさんに来てもらうなんて、考えられないこと。夢のような出来事でした」と大喜びしている。そんな出川さんに、最近のブレークについて、心境を聞いた。

ウナギノボリ

 出川さんが電動スクーターで各地を旅する番組。充電が切れると、行く先々の心優しい人々に「充電させてもらえませんか?」とお願いしながら目的地を目指す、ガチンコ人情すがり旅。さんまさんの出演回は、「あぁ新緑の山形縦断!最上川から銀山温泉通って行くぞ山寺 “立石寺” 120キロ!ですがさんまさん5時間半しゃべり通しでゲゲッ中岡の出番がないっヤバイよSP!」と題して、2時間半スペシャルで放送する。

 ◇「嫌いな男ランキング」で殿堂入りから一転…

 かつては「嫌いな男ランキング」で殿堂入りしていた出川さん。今や老若男女問わず大人気となり、女性たちからは「可愛い」と言われる“好感度タレント”へと評価が一変。このブレークぶりについて、出川さんは「いやあ、もう本当、夢のようですね。昔は女子高生とかに『キモい』とか指さされていたくらいなんで、夢のようなひと時を過ごさせてもらっていますね」と笑顔。

 約20年前、出川さんを見付けたら引っ張ったり、殴ったりする“出川狩り”が流行してしまい、「渋谷は怖くて歩けなかった」という出川さん。現在は人気者となり、さんまさんからは「出川らしくない」「出川の個性が死ぬ」などと言われたそうだ。「生まれた時からスターだったさんまさんは、地獄の思いをしてきていないから、分かんないんスよ、僕らの思いが。気持ち悪いだなんだかんだって、石投げられたりして育ってきた。そうやってずっとやってきたのが、たまには『キャー!』って言われたっていいじゃないですかって、さんまさんに言っているんですよね。(この人気が)永遠に続いてほしいって、本当に、本当に思っています!」と切実な思いを明かす。

 出川さん自身も「何も変わっていない」と話し、仕事仲間からも「出川さんは変わっていない」という声が上がっている。しかし、世間の評価は正反対ということで、「また(評価が)真逆になるか分からないから、逆に怖いですよね。ここで浮かれることはないですよね。僕はその怖さを身をもって体験しているから」と話す。

 ◇“親友”松村邦洋との誓い

 もし、20年前の出川さんに声をかけるなら?と質問すると、「我慢しろ、今は我慢しろ!」と話した出川さん。そこには、“親友”で、お笑いタレントの松村邦洋さんと話していたある座右の銘があった。

 「いつも松村くんとも話してたんだけど、僕らの、あのー、よくなんて言うんですか? 言葉のアレみたいなのが。『一生懸命頑張っていれば、誰かが見ていてくれる』っていうのが、僕とか松村くんの中で合言葉だったんで。座右の銘? あっ、それが言いたかったんですけど、座右の銘だったんで。だから、それは本当にそうなんだって思いましたね。そのころからずっと松村くんと言っていたんで、長かったんですけど、20年以上かかりました」と明かす。

 これからもスタンスは、「何も変わらない」といい、目標は「熱湯風呂とかザリガニとかやっても、かわいそうだと思われないおじいちゃん」。充電旅は60歳まで続けていきたいという。「日本の隅から隅まで行きたいですね。まだ行っていないところが山ほどあるので、必ずスイカのヘルメットをかぶって、僕は現れますということを伝えたい!」と視聴者に熱く呼びかけた。

写真を見る全 11 枚

テレビ 最新記事