故・手塚治虫の大人向けマンガ「ばるぼら」が、稲垣吾郎さんと二階堂ふみさんのダブル主演で実写映画化されることが明らかになった。稲垣さんは異常性欲に悩む売れっ子耽美派小説家・美倉洋介、二階堂さんは自堕落な性格のフーテン女・ばるぼらを演じる。監督は手塚治虫の長男の手塚眞さんで、手塚眞さんが手塚治虫作品の実写映画を監督するのは初めて。20日に東京都内で開催された製作発表会見で明かされた。2019年に公開予定。
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原作の「ばるぼら」は手塚治虫が禁断の愛やミステリー、芸術とエロス、スキャンダル、オカルティズムなどさまざまなタブーに挑んだ大人向けマンガで、映画は手塚治虫生誕90周年を記念して初映像化される。渋川清彦さん、石橋静河さん、大谷亮介さん、渡辺えりさん、美波さん、片山萌美さん、ISSAYさんも出演する。撮影監督はクリストファー・ドイルさんが担当。日本、独、英の製作者が集結し、3カ国の共同製作となる。
会見には稲垣さん、二階堂さん、手塚監督が出席。稲垣さんは「刺激的な作品。演じる美倉洋介は愛と欲望にとりつかれていくキャラクターであり、それを監督とクリストファー・ドイルさんの作り出す退廃的な美しい世界観で演じさせていただくことができました」とコメント。
また、二階堂さんは「(鉄腕)アトムとかは子供のころワクワクして、すごくポップで面白いものだったので、手塚先生はこういう方なんだろうなというイメージがあった。(でも)『火の鳥』とか『ばるぼら』を読むと、ちょっと難しいというか、宇宙のことを考え出すと怖くなる感覚に似ているというか……」と話し、「どっちも本当の手塚先生だと思うけど、謎ができるような感覚。そういうことが知りたいと思ったので、参加させていただけたらと思いました」と語った。
手塚眞監督は数ある手塚作品の中から「ばるぼら」を実写映画化する作品に選んだ理由について、「子供のころから読んでいた、非常に思い入れのある作品ということと、今まで監督として表現してきたことと、父親の作品に何か接点が感じられたので、『これは自分がやれる作品だ』と確信して選ばせていただきました」と明かした。
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