ドラマ「高校教師」「家なき子」「高嶺の花」などで知られる脚本家の野島伸司さんが、原案、脚本を手がけるオリジナルアニメ「ワンダーエッグ・プライオリティ」が制作され、2021年1月から日本テレビほかで放送されることが10月8日、分かった。野島さんがアニメの原案、脚本を手がけるのは初めてで、日本テレビ、ドコモが出資するコンテンツ投資会社であるD.N.ドリームパートナーズとアニプレックスが初めてタッグを組んでプロデュースする。
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「22/7 あの日の彼女たち」のキャラクターPV、「僕はロボットごしの君に恋をする」のアニメーションPVなどを手がけた若林信さんが監督を務め、「空の青さを知る人よ」「約束のネバーランド」などのCloverWorksが制作する。
野島さんは「いつからかドラマにもコンプライアンスが侵食して、僕のような物書きは翼をもがれた感覚で、より自由度の高い場所を模索していました。今回、アニメの世界を描く場をいただき、本当に久しぶりに楽しかったです。アニメやゲームは日本が世界に誇れるエンターテインメントであり、リテラシーの高いアニメファンと向き合えることをうれしく思います。1月クールでお会いしましょう」とコメント。
日本テレビの植野浩之プロデューサーは「アニプレックスさんと企画会議をしている際に、『アニメ業界にも業界以外の才能を入れていかないといけない』という話が出てきまして、『例えばあの野島伸司さんがアニメーションの脚本を書くというのはどう思いますか?』と問いかけました。そして、創作意欲と創作能力の高い野島さんが最近のドラマ制作の中で非常に窮屈な思いを抱いている中、アニメーションというフィールドの中でどう輝くのかというのがプロデューサーとしての一つのテーマではありました。アニプレックスと日本テレビの共同プロジェクトとして、新進気鋭の若林監督とCloverWorksのスタッフが全身全霊で挑んだ作品となっていますので、楽しみにしていてください」と話している。
若林監督は「登場人物が自分に似ていってしまうことがあります。人物を理解していこうとする過程で、自分だったらと考え始め、結果として動かしやすいように矯正してしまうのです。なので、今回は自分だったらをやめてみました。この子だったら?あの人だったら? 他人を理解して動かすなんてできませんから、理解できない他人をただ見守るだけです。どう動くのかも分からないので、登場人物と対話できるようになれたら楽だなと日々思っています。しかし幸いにも僕の周りには登場人物たちと似た人たちが一緒にこの作品を作ってくれています。その人たちの全てはやはり理解できませんが空気は感じられます。その空気でこの作品を呼吸させられたら、きっと『自分だったら』の尺度を超えられる気がしています。野島さんから託された脚本の魅力を余すことなく伝えられるように最後まで頑張ります」とコメントを寄せている。
原案・脚本:野島伸司▽監督:若林信▽キャラクターデザイン・総作画監督:高橋沙妃▽企画プロデュース:植野浩之(日本テレビ)・中山信宏(アニプレックス)▽制作:CloverWorks
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