歌舞伎俳優の片岡愛之助さんが、2月8日に放送された黒柳徹子さんの長寿トーク番組「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に出演。人間国宝だった亡き養父・片岡秀太郎さんについて語った。
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愛之助さんは、10代で上方歌舞伎の名門・片岡家に養子入り。子役として活動していた愛之助さんを、秀太郎さんが見いだした。「(所属している)松竹芸能を今月で辞めようかなって相談しておりまして『わかりました』って言ってくださったその月に(秀太郎さんと)ご一緒させていただいて。感謝しております。その一声がなかったら僕は役者をやっていませんからね」と語った。
愛之助さんは、子役時代に関わった仕事の中で歌舞伎がいちばん楽しかったと振り返り、「テーマパークに来たみたいな感じでワクワクして」とほほ笑んだ。続けて「それから今までずっと、歌舞伎がいちばん好きですね」と目を輝かせた。
2021年5月、秀太郎さんが肺疾患のため79歳で急逝した。亡くなる数日前に秀太郎さんから電話があったといい、愛之助さんは「電話ってタイミングがありますからね。撮影なんかしてたら出られなかったりもしますし、ちょうどその時タイミングよく話ができたんで。『なんだったんだろうな、さっきの電話は』って思ったくらいでしたから」と振り返った。
電話の内容は「本当にたわいもない会話」だったという。「『元気か』とか『仕事頑張ってな』とか。『お弟子たちのこと、よろしく』って言うから、なんだろう、改まってみたいなことだったんですけれども。それが最後のメッセージ」と明かした。
また、愛之助さんは「『上方の匂いのする役者になりなさい』とうちの父に言われましたね」と回顧。「うちの父なんかは、出てくるだけで上方の役者っていう。不思議なのは、『お芝居してるのかな?』と思うくらい自然体すぎて。そういうものなのかな、まだ作って役になっているうちは駄目なのかなと思うと、そこまで行き着けるのかなって思いますね」としみじみ語った。
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