日本映画の祭典「第47回日本アカデミー賞」授賞式が3月8日、東京都内で開催され、映画「ゴジラ-1.0」(山崎貴監督)の安藤サクラさんが2年連続で最優秀助演女優賞に選ばれた。昨年の受賞者として今年のプレゼンターを務めていた安藤さんは、自身の名前を読み上げることになり「ちょっと……まさかの展開に声が出なくなって、情けなくてすみません。もうちょっと立派にできたらいいんですけど」と驚いていた。
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「すごいですね、ゴジラ! ゴジラの勢いがすごいです。私は本当にそのゴジラの勢いに乗せていただいた感じですが」と前置きした上で、「私はこの映画の中でゴジラを見てもいませんし、ゴジラが来るとか、そういう恐怖も感じておりません。ただ、すごく皆様が作り出したあのすごいゴジラと、皆様のお芝居で作り出されたあの世界観があって、近所のおばちゃんは、こんな賞をいただくことができました」とスピーチ。
昨年12月11日に74歳で亡くなった同映画のプロデューサー・阿部秀司さんに向けて、「阿部さん、まさかの受賞させていただけたよ、と伝えたいです。ありがとうございます」と感謝を述べていた。
2年連続での最優秀助演女優賞は第38、39回の黒木華さん以来3人目。
「ゴジラ-1.0」は、1作目「ゴジラ」の公開から来年で70周年を迎えることを記念して製作。焦土となった戦後の日本に現れたゴジラが、日本を「負(マイナス)」へとたたき落とす。「ALWAYS続・三丁目の夕日」(2007年)、「STAND BY ME ドラえもん」(2014年)などの山崎監督が脚本、VFX(視覚効果)も手がけている。神木隆之介さんが主演、浜辺美波さんがヒロインを務めるほか、山田裕貴さん、青木崇高さん、吉岡秀隆さん、安藤サクラさん、佐々木蔵之介さんらが出演している。
同賞は日本の映画芸術、技術、科学の向上発展のために設けられ、選考は日本アカデミー賞協会員の投票で実施される。今回の選考は、2023年1月1日~12月31日に公開された作品が対象。羽鳥慎一さんと岸井ゆきのさんが司会を務めた。
優秀助演女優賞:安藤サクラ「ゴジラ-1.0」▽上戸彩「シャイロックの子供たち」▽永野芽郁「こんにちは、母さん」▽浜辺美波「シン・仮面ライダー」▽松坂慶子「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」
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