女優の吉高由里子さんがヒロイン花子役を演じているNHKの連続テレビ小説「花子とアン」が26日、クランクアップを迎え、横浜市青葉区のスタジオで会見とセレモニーが開かれた。会見には主演の吉高さん、花子の親友・蓮子役の仲間由紀恵さんらが出席。吉高さんは「胸がいっぱいで言葉が出ない」と目を真っ赤にし、「こんなに週6日、1日13時間も皆さんと一緒にいていとおしい毎日でした。まず現場のスタッフさんに気持ちを伝えたかった。素晴らしい現場にたずさわれて幸せな毎日でした」と感慨深げだった。
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10年前の朝ドラ「花子とアン」 当時の吉高由里子インタビュー
最後の撮影は、9月24日に放送される第153回のシーンで、1946(昭和21)年4月、JOAK(東京中央放送局)の廊下でのシーン。花子の提案でラジオ番組に出演し、平和を訴えた蓮子は本番を終え、廊下に出て、花子に声を掛けて去り、花子はその姿を見送る……というシーンだった。仲間さんは「私も胸がいっぱいで言葉が出ない。うれしいのか切ないのか分からない。心に穴がぽっかり開いたよう」と寂しそうに語った。
セレモニーには吉高さんには夫役の鈴木亮平さん、仲間さんには蓮子の夫役の中島歩さんが花束を渡し、撮影を労った。また花子の兄役の賀来賢人さんも出席した。
ドラマは、「赤毛のアン」などを翻訳した主人公・花子(はな)の明治・大正・昭和にわたる波瀾(はらん)万丈の半生を、「Doctor−X」(テレビ朝日系)などの中園ミホさんの脚本で描いている。原案は、花子の孫・村岡恵理さんの著書「アンのゆりかご」。はなは山梨の貧しい家に生まれ、東京の女学校で英語を学び、故郷での教師生活をへて東京の出版社に勤め、翻訳家の道へと進んだ人物で、吉高さんが10~50代を演じる。全156回。ドラマの最終回は9月27日に放送される。
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