渡る世間は鬼ばかり:今秋1年半ぶり新作放送 「幸楽」改装でおなじみセット見納めに…

「橋田壽賀子ドラマ『渡る世間は鬼ばかり』2016年スペシャル(仮)」 TBS提供
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「橋田壽賀子ドラマ『渡る世間は鬼ばかり』2016年スペシャル(仮)」 TBS提供

 TBSの人気ドラマシリーズ「渡る世間は鬼ばかり」のスペシャルドラマが今秋放送されることが23日、明らかになった。約1年半ぶりの新作で、タイトルは「橋田壽賀子ドラマ『渡る世間は鬼ばかり』2016年スペシャル(仮)」。今回は中華料理店「幸楽」の改装計画が持ち上がり、泉ピン子さん演じる小島五月と、吉村涼さん演じる娘の田口愛が対立する……という内容で、前後編で放送する。「幸楽」の改装を描くため、20年以上にわたり登場してきたおなじみの「幸楽」のセットは今回で見納めになる。

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 「渡る世間は鬼ばかり」は、橋田壽賀子さんが脚本を手がけ、1990~2011年に21年にわたって10シリーズ放送された人気のホームドラマ。食事処「おかくら」を経営する岡倉大吉と5人の娘の物語で、連続ドラマ終了後も12年9月、13年5月、15年2月にスペシャル版を放送した。

 幸楽は5階建てのビルの1階で営業しており、2階に五月たちの住まいがあるという設定。今回のスペシャルドラマでは、2階の住まいの一部も店舗にする大規模改装が行われるといい、改装後の新装「幸楽」は後編で登場する予定だ。

 このほど、緑山スタジオ(横浜市青葉区)で、収録を終えた改装前の「幸楽」のセットが公開され、五月役の泉さんは慣れ親しんだ「幸楽」の改装について、「幸楽も自分たちの時代から娘夫婦の代に移っていく。世代交代は仕方がないけど、長い間親しんできた店が改装で変わっていくのは寂しいですね」とコメント。

 それでも、「今回の物語は五月が孤立してあちこち訪ねる話なので、出番はものすごく多いです。まさに『渡る世間は五月ばかり』。今までで初めてです。せりふもたくさんあるけど、91歳の橋田(壽賀子)先生が一生懸命書かれたドラマだし、自分としては今までの集大成だと思って初心に返って演じています」と語っていた。

 今回のスペシャル前編には、泉さんのほか、長山藍子さん、中田喜子さん、藤田朋子さん、角野卓造さん、えなりかずきさん、植草克秀さん、三田村邦彦さんらおなじみのキャストが出演。前編では、「幸楽」が改装することになる。勇(角野さん)の跡を継ぐ誠(村田雄浩さん)と愛(吉村さん)夫婦が言い出したことで、今は使わなくなった住居部分を客席にし、店を大きくするという。勇は誠と愛に理解を示したものの、寝耳に水の五月(泉さん)は激怒。何の相談もなく勝手に店のことを決めたと娘夫婦に食ってかかるが、渋々改装のことを受け入れる……というストーリー。

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