小林麻央さん:“ZEROファミリー”も追悼 村尾キャスター「誇りに思う」

小林麻央さん=2014年10月撮影
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小林麻央さん=2014年10月撮影

 進行性の乳がんで闘病し、22日に亡くなったフリーキャスターの小林麻央さんが4年間にわたって出演した日本テレビ系「NEWS ZERO」が23日に放送され、2006年10月の番組開始当初からともにニュースを伝えてきた村尾信尚キャスターが「日本を良くしたいという思いで(麻央さんと)一緒にニュースを伝えたこと、私は誇りに思います」と語った。

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 番組のスタジオには、麻央さんがかつて座った席に花束が置かれ、村尾キャスターが「私たちとともにニュースを伝えた小林麻央さんがその生涯を閉じました。34歳、あまりにも早い旅立ちでした」と訃報を伝え、中越沖地震の被災地やがん患者の取材など番組での活躍ぶりなどを振り返った。また、番組で共演した人気グループ「嵐」の櫻井翔さんが涙ながらに麻央さんを悼む様子がVTRで流されると、村尾キャスターは「隣にいた麻央さん。柔らかい物腰の中に、芯を感じさせる人でしたね」とやや声を上ずらせながら話した。

 同局の鈴江奈々アナウンサーも「生放送で直前にニュースが入ってきてバタバタすることもありましたけど、麻央さんはどんな時も動じることがなくて、そのおかげで私たちも心を落ち着かせることができました。この席に麻央さんが座ると一気にスタジオが明るくなりましたね……」と当時を振り返り、ラルフ鈴木アナも「明るくもなりましたし、決して弱音を吐かない人でした。この仕事をしているとどうしても苦しいこと、つらいこともあって、私なんかすぐ愚痴を言ってしまうんですけども、麻央さんは愚痴を言う時間があれば、次の楽しいことに時間を費やしたいと言っていた。すごく前向きな方だったなと思います」と麻央さんの人柄をしのんだ。

 村尾キャスターは「人は何年生きられるか、自分では決められません。しかし、いかに生きるか、これは決められます。麻央さんは自分の命を家族のため、そして多くの方のために使い切りました。麻央さんよく頑張りました。(番組でも紹介した植樹活動で)一緒に植えた木を、また一緒に見に行きたかったです」と無念さをにじませた。

 番組では麻央さんのニュースと、これまでの番組での活動などについて紹介。エンディングでは初代テーマ曲のスガシカオさんの「春夏秋冬」とともに、麻央さんの番組での活躍や取材での海老蔵さんとの初対面、結婚式の様子や、梨園の妻として海老蔵さんや家族を支える姿が流され、最後は笑顔の麻央さんとともに「麻央さんありがとう」というメッセージが映し出された。

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