告白:文庫部門でV11 5週連続の週間10万部突破で「容疑者X」抜く

湊かなえさんの「告白」文庫版の表紙
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湊かなえさんの「告白」文庫版の表紙

 1日発表されたオリコン本ランキング(5日付)によると、松たか子さん主演で映画化された湊かなえさんの「告白」の文庫版(双葉社)が週間で12万8000部を売り上げ、文庫部門で6週連続、通算では11週目の首位を獲得した。5週連続で週間10万部以上の売り上げを記録しており、08年4月のランキング発表開始以来、最高だった東野圭吾さんの「容疑者Xの献身」(文芸春秋、08年8月発売)の4週連続を上回った。

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 「告白」は湊さんのデビュー作で、09年本屋大賞に輝いたベストセラー小説。映画は5日に公開されてから、23日間の累計興行収入が21億円という大ヒットになっている。文庫版は14日付のランキングで、10年発売の文庫で初めてのミリオンセラーとなり、これまでの累計で145万5000部を売り上げた。

 BOOK(書籍総合)部門の1位は、3週連続で岩崎夏海さんの「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」(ダイヤモンド社)が獲得した。高校野球部のマネジャーを務める主人公「みなみちゃん」が間違って買ったオーストリアの社会学者ピーター・ドラッカーの経営書「マネジメント」の理論で甲子園を目指すという青春小説仕立てのビジネス本。「みなみちゃん」は著者がプロデュース等で携わったアイドルグループ「AKB48」の峯岸みなみさんがモチーフとなっており、現在、ビジネス書部門では16週連続で首位を獲得中とロングセールスを続けている。(毎日新聞デジタル)

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