桑田真澄さん：PL学園のユニホーム姿で球児にエール「失敗恐れずに」

　夏の高校野球を伝えるダイジェスト番組「熱闘甲子園」（ABC／テレビ朝日系）の特別イベントが1日、東京・池袋のサンシャインシティ噴水広場で行われ、元プロ野球選手でPL学園出身の桑田真澄さん、甲子園でベンチ入り経験のあるお笑いコンビ「TIM」のレッド吉田さん、ゴルゴ松本さんらがゲストで登場。春夏通じて５季連続で甲子園に出場した桑田さんは、母校のユニホームに袖を通し、「やっぱり高校時代に帰りますよね。ぼくの野球の原点ですから」と久々の感触に笑顔を浮かべ、「ぼくは甲子園を通じて起き上がることを学んだ。失敗を恐れずに挑戦して、失敗しても起き上がっていく。選手たちにはベストを尽くしてほしい。一戦一戦のドラマを楽しみにしたいです」と後輩球児たちにエールを送った。

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　「熱闘甲子園」は、6日に阪神甲子園球場で開幕する「第93回全国高校野球選手権大会」の期間中、試合の結果と感動のドラマを伝えるダイジェスト番組。79年からレギュラー化され、今年で31年目。番組キャスターは13年目を迎える長嶋三奈さんが務め、番組内で試合の分析などを行う「熱闘！高校野球」のナビゲーターを元プロ野球選手でスポーツキャスターの栗山英樹さんが担当。熱闘甲子園の数々の歴史を伝えるVTRも予定しており、なつかしい試合映像や最近の激闘、活躍選手などもミニ企画で放送する。6日から大会終了まで、月～金曜は午後11時10分～11時40分、土・日曜は午後11時～11時半に放送予定。雨天中止などの大会日程変更にともなう変更あり。

　この日のイベントには、長嶋さん、栗山さんも出席。「TIM」のレッド吉田さんは京都・東山高校で83年夏に、ゴルゴ松本さんは埼玉・熊谷商業高校で85年春に甲子園に出場。桑田さん、清原和博さんの“KK旋風”が吹き荒れた時代に、同じ甲子園の土を踏んでおり、ゴルゴさんは「私バッターボックスには入らなかったけど、コーチャーズボックスには入りました。それでも緊張した」と当時を振り返り、レッドさんは「ぼくは二つ学年が上ですけど、大阪にすごい高校1年のコンビがいると京都までうわさが届いていた。『そうは言っても……』と思っていたけど、実際に見たら本当にすごかった」と当時の衝撃を語るなど、熱いトークを繰り広げた。

　桑田さんは「やっぱり感動しましたね。夢じゃないか、こんなに幸せなことがあっていいのかなって思ってました。でも、自信はありませんでしたね」と初出場時を振り返り、徳島・池田高校との対戦VTRが上映されると「（池田のエース）水野雄仁さんの球を見ても打てる気がしなかったし、当時は3年生って言ったら、牛とか熊みたいに見えていて、キャッチャーのミットだけ見るようにして投げてました」と秘話も明かした。トーク中には、甲子園名物の「かちわり氷」も初体験し、「飲んだことない。初めてです。阪神ファンから投げつけられることはありましたが……」と苦笑いで明かし、笑わせていた。会場には、野球少年らも詰めかけ、桑田さんがボールにサインしてプレゼントする一幕もあった。（毎日新聞デジタル）