上川隆也:「水戸黄門」後枠の宮部みゆき原作ドラマに主演 

ドラマ「ステップファザー・ステップ」で主演を務める上川隆也さん=TBS提供
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ドラマ「ステップファザー・ステップ」で主演を務める上川隆也さん=TBS提供

 今年12月19日の放送で最終回を迎える長寿ドラマ「水戸黄門」の後枠に、宮部みゆきさん原作のドラマ「ステップファザー・ステップ」が決定し、俳優の上川隆也さんが主演を務めることがこのほど明らかになった。ドラマは、12年1月9日から2時間スペシャルでスタートする。長年愛されたシリーズの後枠であることを意識してか上川さんは「幅広い世代の方々に楽しんでいただけるように演じたい」と意気込んでおり、宮部作品の熱烈なファンでもあることから「宮部先生にはぜひ続編を書いていただきたい」と、早くもシリーズ化を願ったコメントを寄せている。

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 「ステップファザー」は英語で継父を意味し、ひょんなことから双子の父親になった孤高の怪盗の「俺」は「もう泥棒はしない」という契約を結ばされる。さらにそのお節介な双子のせいで、近所で起こる事件やトラブルに巻き込まれる。双子の担任の先生は「俺」を疑っている様子。実の家族ではない「俺」と双子というニセモノの家族に本物のきずなは芽生えるのか……という異色のホームコメディー&ミステリー。原作は91~92年に小説現代に掲載された短編5編に書き下ろしの2編を加えて93年に単行本を刊行。約20年間で累計100万部を売り上げているロングベストセラー。

 「俺」を無理やり父親にしてしまう生意気な双子役は、原作での中学生という設定を変更して、10歳の子役・渋谷龍生くんと樹生くんが演じ、「俺」と双子の秘密に近づいてしまう双子の担任・礼子役は小西真奈美さんが演じる。このほか伊東四朗さん、平山あやさん、須藤理彩さん、渡辺いっけいさんらが脇を固める。

 上川さんは原作は読んでいなかったといい、「これまでに読ませていただいた先生の他の作品とは一線を画すライトな作風で、『スナーク狩り』や『レベル7』などとは全く作風が違い、先生の持つバリエーションの豊かさに驚かされました。『この家族はどうなっていくのだろう?』この一点に尽きますね。気になって仕方がありません(笑い)」と原作に夢中の様子。双子との演技については「実際に会うと2人は可愛い。素直にそう思えたので、その思いが『俺』の役作りにも影響すると思います。撮影期間中の短い間ですが、2人とは濃密に、楽しく過ごしたいと思います」と話している。(毎日新聞デジタル)

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