話題のライトノベルの魅力を担当編集者が語る「ラノベ質問状」。今回は、キュートな黒ウサギによって異世界に召喚された問題児たちの珍道中を描いた「問題児たちが異世界から来るそうですよ?」(竜ノ湖太郎著、天之有画)です。角川書店角川スニーカー文庫編集部の山口久美子さんに作品の魅力を聞きました。
ウナギノボリ
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−−この作品の魅力は?
人間が異世界に召喚される作品は、ライトノベルではお約束なのですが、この作品の特徴は、とにかくキャラクターが召喚者である黒ウサギの言うことを聞かないことです! 弱小のコミュニティーを救うために、黒ウサギが人間を3人を呼ぶところから物語が始まります。呼ばれたのは世界に飽きていた逆廻十六夜(さかまき・いざよい)、三毛猫を連れた無口な少女、そして高飛車なお嬢さまの3人。彼らはいきなり黒ウサギに「魔王を倒そう!」と宣言するのです。そんな超問題児3人と、苦労性の黒ウサギの関係性を楽しんでください。
−−作品が生まれたきっかけは?
「迷わない主人公を書く」というのが、作品を書く時に竜ノ湖さんとお話していたことでした。あとは第14回スニーカー大賞奨励賞を受賞した「イクヴェイジョン」(刊行未定)がヒロイン不在だったため、「ヒロインって大事だよね!」という確認をお互いしていたのを覚えています。
−−イラストレーターさんはどんな方でしょうか
先に原稿が出来上がって、イラストレーターさんを探している時の絶対条件は、「うさ耳が可愛く描ける人」でした。天之有さんはアイデアがとても豊富な方で、天之有さんのキャララフや設定ラフを見て、キャラの出番を増やしたり、原稿を直すこともよくあります。最近ですと、サウザンドアイズの店員さんのキャララフを見て、竜ノ湖さんが出番を増やしています!
−−編集者として、この作品にかかわって興奮すること、逆に大変なことについてそれぞれ教えてください
「問題児」シリーズは先が読めない展開、深い設定、そしてキャラのノリツッコミと3拍子そろっている作品なので、原稿を読む度に「こう来たか、竜ノ湖さん!」と毎回興奮します。特に主人公である十六夜のセリフは、竜ノ湖さんもこだわっていますね。大変なことはキャラが多いことです……。主に天之有さんが大変かと……。毎巻新キャラを何人も書いていただいているのに、なかなかカラーでお見せできず、編集者として残念です。
−−今後の展開、読者へ一言お願いします。
3巻の終わりは、とんでもないゲームの開示で終わっていますが、現在鋭意執筆中です。ますます活躍する問題児と黒ウサギたち、そして魅力的なキャラクターもいっぱい出てきますので、これからも楽しみにしてください!
角川書店 角川スニーカー文庫編集部 山口久美子
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