青山倫子:約5年ぶりの立ち回りに「衰え感じた」 「逃亡者 おりん2」

連続時代劇「逃亡者 おりん2」で取材に応じる女優の青山倫子さん
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連続時代劇「逃亡者 おりん2」で取材に応じる女優の青山倫子さん

 連続時代劇「逃亡者 おりん」(テレビ東京系)の続編「逃亡者 おりん2」で約5年ぶりに主人公・おりんを演じる女優の青山倫子さん(32)が22日、テレビ東京(東京都港区)で取材に応じた。青山さんは、「当時とは年齢がちがうので、20代でできていたことが30代の私でできるかが心配だった」と思いを告白。立ち回りシーン撮影のため体力作りに励んだというが、「最初は心も体も元気だったので、すんなりおりんに入れると思ってたんですけど……いつもより遅く筋肉痛がきて、はじめて肉体の衰えを感じた瞬間でした」と苦笑していた。

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 「逃亡者 おりん」は、06年10月~07年3月にテレビ東京系で放送。江戸中期の九代将軍・徳川家重の時代、おりんは、家重を守る植村道悦が率いる暗殺組織「手鎖人」の一員として戦っていた。しかし、道悦の野望の操り人形にされていることに気づき、逃亡者となり、道悦と対峙(たいじ)することを決意する。道悦は刺客を送り、おりんの戦いが始まる……というストーリー。時代劇「水戸黄門」(TBS系)などを手がけるC.A.Lが制作したことが話題となった。08年9月には、スペシャルドラマ「逃亡者 おりんスペシャル『紅蓮の巻』」「逃亡者 おりんスペシャル『烈火の巻』」も放送された。

 今回は、連続放送に先立ちスペシャルドラマ「逃亡者 おりん 最終章」を1月12日に放送。おりんが敵である道悦と幕府徒目付の倉沢弥十郎との対決に終止符を打つまでを描き、連続ドラマでは吉原の大火のぬれぎぬを着せられたおりんの新たな逃亡劇を描く。逃亡者となったおりんは、おみねという女性との約束を守るために、ある念書を届けることになる。その念書をめぐって闇の組織「剣草」から狙われ、さらに敵か味方か分からない謎の青年武士・望月誠之助が後をつけてくる……というストーリー。新加入の渡辺大さんが望月役を演じ、道悦と倉沢弥十郎役は前作から引き続き、榎木孝明さんと宅間伸さんが演じる。

 今作の見どころについて、青山さんは「感情を取り戻しつつあるおりんの気持ちが大きく変わっているところが、楽しめるポイントのひとつ」と語り、「関わりのない人たちを助けたい、関わってくれる人を愛したいという感情が今までになかったので、演じていて楽しかった」と笑顔を見せた。また、時代劇であることについては「当時は電話やメールなどがないので、人を思う気持ちがすごく強い。思いやりの心、日本語のきれいさ、言葉の大事さがたくさん描かれているので、今の時代に残っていてほしいと思う」と力を込めた。

 また青山さんは東日本大震災時にも触れ「撮影をしていていいのかと悩みました。なにができるかと思ったときに、作品を見てくださった方がちょっとでもつらい状況を忘れるきっかけになれればと思った」と振り返り、「おりんはものすごく過酷な運命を背負った女性。信じ続ければ光がどこかにあると思って生きるのがおりん。見てくださった方の中に少しでも当てはまる部分があったら」と呼びかけた。

 「逃亡者 おりん2」は全11回で、12年1月17日から放送スタート。スペシャルドラマ「逃亡者 おりん 最終章」は1月12日午後9時放送。(毎日新聞デジタル)

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