まえだまえだ:弟は清盛、兄は海賊役で大河初出演 12年「平清盛」

「平清盛」の会見に出席した前田航基さん(左)と前田旺志郎さん
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「平清盛」の会見に出席した前田航基さん(左)と前田旺志郎さん

 俳優の松山ケンイチさん(26)主演で12年に放送されるNHK大河ドラマ「平清盛」の初回完成試写会が21日、NHK大阪放送局(大阪市中央区)で行われ、兄弟お笑いコンビ「まえだまえだ」の前田航基くん(13)と前田旺志郎(おうしろう)くん(11)が会見に出席。松山さん演じる清盛の少年時代を旺志郎くんが演じ、平氏に殺された海賊の息子・兎丸の少年時代を航基くんが演じており、劇中で2人が対立する場面もある。旺志郎くんは「お兄ちゃんとのシーンが印象的。家では(兄弟で)普通にけんかをする。いつも家でやっていることが、こんな服(役衣装)で周りもこんな時代(平安時代)の感じでやってるのが面白いし、不思議やなと思いました」と兄との共演を振り返った。

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 「平清盛」は、武士が貴族たちから差別されていた時代、本当の親を知らないまま、武士の新興勢力・平氏のもとで育てられた少年が、瀬戸内海の海賊を束ねて“武士の王”となり、貿易こそがこの国が豊かになる道だと人々に説く……という物語。清盛は白河法皇の“落胤(らくいん)”で、忠盛が養子にしたという設定で描かれる。青年後の兎丸はお笑いタレントの加藤浩次さん(42)が演じる。

 2人の対立シーンについて、旺志郎くんは「劇の中でドン!ってやられる(突き飛ばされる)のは初めてで、最初はびっくりした」といい、「あんなシーンになるとは思っていなかった。(想像していたよりも)激しかった。大迫力でした」とコメント。撮影で何度か会ったという松山さんについて「(自分の)この顔からあのイケメンになるのかなーっていうのが心配で、いまだに心配です」と不安顔だったが、チーフ演出の柴田岳志エグゼクティブプロデューサーから「何度かオーディションをして、起用の決め手になったのは旺志郎くんの目です。松山さんにすごく似ていると思います。野性味のあるすごくいい目をしていると思います」と絶賛され、うれしそうな笑顔を見せていた。

 また兎丸役の加藤さんに近づけるように「迫力を出せるよう頑張った」という航基くんは「(弟との共演は)最初はふわふわした感じで緊張とは違った感じで心がもやもやしていたんですけど、やってみると弟だから突き飛ばしまくれる。遠慮がなかったんでやりやすかったです。楽しかったなーと思います」と笑顔。撮影で大変だったことを聞かれると「言葉も大阪弁やったし……。まあ、これといって大変やった感じはないですね」と笑い飛ばしていた。

 放送は12年1月8日から総合テレビで毎週日曜午後8時~同45分。初回は74分の拡大版。(毎日新聞デジタル)

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