錦織圭:「夢はやっぱり世界ナンバーワンになること」 飛躍の11年シーズンを振り返る

2011年シーズンは飛躍の年だった錦織圭選(写真:ロイター/アフロ)
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2011年シーズンは飛躍の年だった錦織圭選(写真:ロイター/アフロ)

 11年はプロテニスの錦織圭選手にとって飛躍の年になった。シーズン最初のグランドスラム(4大大会)「全豪オープン」で、日本人男子として46年ぶりとなる3回戦進出を果たし、松岡修造さんが保持していた日本男子の世界ランキング歴代記録を19年ぶりに塗り替え、その後24位(11月7日付)と最高記録を更新するなどの活躍を見せた。スイス・インドア大会の準決勝では、世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ選手(セルビア)を降し、日本男子初の世界1位を破るという快挙を達成した。トレーニングのため、シカゴでオフシーズンを過ごしていた錦織選手に、今年のシーズンを振り返りながら今後の目標などを聞いた。(毎日新聞デジタル)

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 −−11年のシーズンを振り返っていかがでしたか。

 この1年は正直びっくりしています。自分でも30位以内というのは狙っていたのですが、こうも早くできるとは思ってなかったので、とてもいい1年になりました。本当に大きな飛躍を遂げることができましたし、秋には自分のテニスが理解でき、初めて新しいテニスができてきました。ランキングが上がったこともとてもうれしいですが、そういう面でテニスが完成されてきているというのが、これからのツアーに向けてとても大きな一歩だったと思います。

 −−男子プロテニス協会(ATP)世界ランキングの25位(12月19日付)まで来たとことについて、改めてどう思いますか。

 まだこのランキングに慣れてないというか、自分が25位にいるという自覚はなかなか出てきません。また何試合か積み重ねることによって、自分のツアーでの位置付けというのがだんだん分かってくると思います。

 −−トップ10の選手が持っているもので、自分に足りない課題はなんでしょう?

 これからトップ10に行くには、どの試合でもどんどん結果を出していかなければいけないので、ツアーの中でいい成績を出し続けるということが来年の一つの目標でもあります。安定したテニスができれば、もっと可能性は見えてくるのではないかなと思います。

 −−トップ10入りの可能性は?

 だんだん現実味が増してきました。これまでもトップ10を狙うという気持ちは頭にあったのですが、まだまだ現実味はありませんでした。トップ10の選手3人に勝って自信もついてきたので、もう少しのところにあるなというのは感じています。今年はグランドスラムでなかなか活躍できなかったので、グランドスラムにピークを合わせていい結果が出れば、もっとトップ10は近づいてくると思います。

 −−来年のグランドスラムの具体的な目標は?

 08年の全米オープンテニスでベスト16に入っているので、それ以上は確実に狙っていきたいですし、ウィンブルドンの芝での結果というのが今一番ほしいところかもしれません。

 −−「錦織圭の夢」はなんですか?

 夢はやっぱり世界ナンバーワンになることです。トップ10も視野に入ってきて、来年はそこを目指してやっていきたいですし、少しずつ階段を上っていければいいなと思っています。

 ◇WOWOW番組情報

▽「錦織・クルム伊達 それぞれの世界挑戦2011」(WOWOWプライム)=23日午前11時15分~▽「男子テニス ATPツアー2012 カタールオープン」(WOWOWライブ)準決勝=12年1月6日午後10時30分、決勝=1月7日深夜0時、9日午後3時▽「全豪オープンテニス」(WOWOWプライム、WOWOWライブ)=12年1月16~29日連日生中継

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