坂の上の雲:足かけ3年ついに完結 最終回視聴率11.4%

NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」最終回の一場面=NHK提供
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NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」最終回の一場面=NHK提供

 本木雅弘さん主演のNHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」の最終回が25日、放送され、平均視聴率は11.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だった。ドラマは09年に第1部、10年に第2部が放送され、今回で第3部までの全13話が完結した。

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 ドラマは、2000万部を超えるベストセラーとなった司馬遼太郎さんの歴史小説が原作。海軍参謀として日露戦争の日本海海戦に臨んだ秋山真之(本木さん)、陸軍で騎兵隊を創設し、のちに“日本騎兵の父”と呼ばれる兄の秋山好古(阿部寛さん)、俳人として日本文学に大きな足跡を残した正岡子規(香川照之さん)の3人を中心に、近代化を目指す明治期の日本の姿を描いた。子規の妹・律を菅野美穂さん、海軍での真之の友人・広瀬武夫を藤本隆宏さんが演じ、国内各地や、ロシア、中国、フランス、イギリスでもロケが行われた。

 第1部(第1~5回)は「青春編」として09年11~12月に放送。第2部「友情編」(第6~9回)は、日英同盟から日露戦争開戦という時代背景の中、真之が友人の相次ぐ死を乗りこえる姿を描き10年12月に放送された。「完結編」となる第3部(第10~13回)は、旅順での攻防戦や日本海海戦などをメーンに国家の存亡をかけ奮闘する真之らの物語で、11年12月4日から放送された。

 最終回「日本海海戦」は、1905(明治38)年5月27日、連合艦隊とバルチック艦隊の戦闘が始まり、連合艦隊は、真之が考案した捨て身の戦法で勝利を収める。そのころ、旧満州(現中国東北部)にいた好古の元に母・貞(竹下景子さん)が死んだという知らせが入る。真之は帰国し、妻・季子(石原さとみさん)に、戦争で多くの犠牲者を出したことに耐えられなくなった苦しい胸の内を明かす。9月5日、日露講和条約が調印されたが日本はロシアから賠償金を得られず、新聞は政府を批判。民衆は日比谷焼き打ち事件を起こす……という物語だった。(毎日新聞デジタル)

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