女優の剛力彩芽さんが綾瀬はるかさん主演の13年のNHK大河ドラマ「八重の桜」に八重の幼なじみ・日向ユキ役として出演することが30日、発表された。大河ドラマ初主演となる剛力さんは同日、NHK放送センター(東京都渋谷区)で開かれた新キャストの発表会見に登場。剛力さんは「ずっと大河に出るのが夢だった。父が大好きな大河に出ることを夢みてきました。決まったときは実感がなかったけど、今、NHKに来て、本当に出るんだと思った」と涙ぐみながら出演を喜び、「役者として未熟ですが、(他の)俳優の方からいろいろ吸収したい」と意気込みを語った。
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剛力さんが演じる日向ユキは、主人公・八重の六つ年下で隣人という関係。戊辰戦争の際は入城できず、祖母らと郊外の農家などを転々とする。戦後は青森で生活した後、北海道に渡り、薩摩出身の開拓使・内藤兼備と結婚。以降、会津には二度と戻らなかったが、1887年に八重と20年ぶりに再会する……という役どころ。
今回、発表されたキャストは16人で、八重の兄・山本覚馬(かくま)を西島秀俊さん、八重の最初の夫・川崎尚之助(しょうのすけ)を長谷川博己さん、八重の父・権八(ごんぱち)を松重豊さん、八重の母・佐久を風吹ジュンさん、八重のライバル・中野竹子を黒木メイサさん、兄・覚馬の妻・うらを長谷川京子さん、八重の弟・三郎を工藤阿須加さんが演じる。さらに、会津藩の最後の藩主・松平容保を綾野剛さん、会津の若き知将・山川大蔵(おおくら)を玉山鉄二さん、主席家老・梶原平馬(へいま)を池内博之さん、家老・神保内蔵助の長男・修理(しゅり)を斎藤工さん、「薩会同盟」の立役者・秋月悌次郎(ていじろう)を北村有起哉さん、容保の義姉・照姫を稲森いずみさん、“鬼神”の異名を持つ佐川官兵衛を中村獅童さん、家老・西郷頼母(たのも)を西田敏行さんが演じることも発表された。
ドラマでは、福島県出身で戊辰戦争の落日、会津の鶴ケ城に500人の女たちと立てこもり、銃を持って戦ったことから“幕末のジャンヌ・ダルク”と呼ばれる主人公・八重(1845~1932)の一生を描く。脚本は「ゲゲゲの女房」の山本むつみさん、テーマ音楽は坂本龍一さんが担当する。13年1月から放送。全50回を予定。(毎日新聞デジタル)
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