豊川悦司:愛菜との共演に「全身全霊でぶつかっていく」 ドラマ「ビューティフルレイン」

7月スタートの「ビューティフルレイン」に出演する豊川悦司さん
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7月スタートの「ビューティフルレイン」に出演する豊川悦司さん

 俳優の豊川悦司さんがこのほど、子役の芦田愛菜ちゃんとダブル主演する7月スタートのドラマ「ビューティフルレイン」(フジテレビ系)の取材会に出席した。今回娘役で共演する愛菜ちゃんについて豊川さんは「自分の娘みたいな感じ」と目を細めながらも、「大人の女優さんと違って、年少の女優さんは無垢(むく)で純粋でストレートに芝居をするので、ごまかしとかうそが利かないというか、こっちも全身全霊で役としてぶつかっていかないと」と天才子役との共演に気を引き締めていた。

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 ドラマは、10年10月からスタートした毎週日曜午後9時放送のドラマ枠「ドラマチック・サンデー」第8弾。妻との死別をきっかけに大手建設会社を退職し、下町の金属加工工場に職人として勤めながら一人娘・美雨(愛菜ちゃん)と暮らしてきた圭介(豊川さん)が、ある日突然、若年性アルツハイマー病と診断され、2人の生活が一変。親子はこの現実とどう向き合い、乗り越えていくか……という物語。圭介が勤める職場の後輩役で三浦翔平さん、先輩役ででんでんさん、社長役で蟹江敬三さんが出演し、圭介の主治医となる医師を安田顕さんが演じる。

 愛菜ちゃんとの関係を、どこにでもいる親子のように演じたいと語る豊川さんは「自分も中2の娘がいるので、今の美雨と同じ年のときもありましたし、台本上で書かれている父と娘の関係性というものはリアルで、お子さんをお持ちの方だったら理解できると思う」と自信を見せる一方、病気を患い幼い娘に負担をかけてしまうという設定に、「そのままやったらあまりにも痛くて、見ていられないと思う。それを脚本家や監督がどういうふうなスタイルで見せてくれるかが、僕自身も楽しみです」と語った。

 また、若年性アルツハイマー病と診断されるという主人公の役どころについて、実際にいる患者やその家族に対し、「ドラマを見たとき、そこに違和感を感じるようなことは決してあってはならない」と配慮を示し、「アルツハイマーというものに、家族として前向きにどう戦っていくかという姿勢をきちっとお見せすることができれば、納得していただけると思う。そして若い世代にもかかることがあるということを踏まえて、この病気の全体の理解につながれば……」と思いを語った。

 ドラマは、日曜午後9時からの「ドラマチック・サンデー」枠ということで、豊川さんは「ホームドラマ的な要素を大切にしたい」と語り、「家族で見て、笑って、しんみりして、考えていただいたりして、1時間を楽しんで、『自分も頑張ろう』って思ってくれればうれしいです」と視聴者に向け、メッセージを送った。「ビューティフルレイン」は7月から毎週日曜午後9時に放送予定。(毎日新聞デジタル)

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