元プロ野球選手で、現在は野球解説者などで活躍する工藤公康さんが、夏の高校野球を伝えるダイジェスト番組「熱闘甲子園」(ABC/テレビ朝日系)の「熱闘!高校野球ナビゲーター」に起用されたことが22日、明らかになった。1981年、愛知県代表の名古屋電気(現・愛工大名電)のエースとして出場し、ノーヒット・ノーランも達成している工藤さんは、“甲子園経験者”としては初めてとなるナビゲーターに起用され、「緊張もしていますが、僕自身、夏の高校野球をスタンドから見るのは初めてになりますので、期待している部分もあります。キャスターとしていろんな伝え方があると思いますが、彼らの素晴らしさを伝えられれば」と意気込みを語っている。
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「熱闘甲子園」は、8月8日に阪神甲子園球場で開幕する「第94回全国高校野球選手権大会」の期間中、試合の結果と感動のドラマを伝えるダイジェスト番組。79年に単発番組として放送され、81年からレギュラー化され、今年が32年目。番組キャスターは14年目を迎える長島三奈さんで、08年から設定された番組内で試合の分析などを行う「熱闘!高校野球」のナビゲーターを工藤さんが担当する。
一度は出場したいという強い思いを持っていたという甲子園について、工藤さんは「本当の力が出せなかったらどうしようと悩んだこともありましたが、実際にマウンドに立ったときに自分の力が出せたということは、ある意味特別な場所なのかなと思います」としみじみ。一方で、ノーヒット・ノーランを達成したことについては、「甲子園に出るようなピッチャーならみんなやっているというイメージがあったので、あまり意識はしていませんでした」と告白した。
高校野球について、「青春のど真ん中」と表現した工藤さんは、「甲子園に来たらとにかく最後の夏を楽しんでほしいと思います。チームメートとは僕も30年以上のつきあいになりますが、一生の友達になると思う。ここで過ごした最後の夏というのが、自分の人生の中で大切なものになっていくと思いますので、本当に楽しんでもらえれば、それで十分だと思います」と球児たちへエールを送った。
一方、工藤さんとタッグを組む長島さんは、「ついこの間まで現役の選手として活躍されていた方でもあり、野球を愛する気持ちは球児たちとすごく近いと思うので、私も工藤さんにいろんなことを聞きながら、ときには工藤さんを取材しつつ、一緒に選手たちの熱い気持ちをお伝えしていきたいと思います」と意気込みを語っている。
番組は、8日から大会終了まで、月~金曜は午後11時10分~11時40分、土曜は午後11時~11時半、日曜は午後11時15分~11時45分に放送予定(雨天などによる変更あり)。(毎日新聞デジタル)
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