モヤモヤさまぁ~ず2:いいかげん?投げやり? さまぁ~ず&大江アナが語る番組の魅力

16日放送の「湘南周辺」のロケを終えたばかりの(左から)大江麻理子アナウンサー、「さまぁ~ず」の大竹一樹さん、三村マサカズさん=テレビ東京提供
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16日放送の「湘南周辺」のロケを終えたばかりの(左から)大江麻理子アナウンサー、「さまぁ~ず」の大竹一樹さん、三村マサカズさん=テレビ東京提供

 お笑いコンビ「さまぁ~ず」が“モヤモヤ”することにツッコミを入れながら、大江麻理子アナウンサーとブラブラする街歩き番組「モヤモヤさまぁ~ず2(モヤさま)」(テレビ東京系)の「湘南」編が16日に放送される。10年にゴールデンタイムに“昇格”してから3年目の人気番組だが、「えー? 1年ぐらいだと思ってた」(大竹一樹さん)とあくまでもマイペース。そんな自然体の3人に、番組スタート時のエピソードや今後の意気込みなどを聞いた。(堀部友里/毎日新聞デジタル)

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 「モヤモヤさまぁ~ず2」は、人気お笑いコンビ「さまぁ~ず」の大竹さんと三村マサカズさん、大江アナの3人が、テレビ的には見どころがないようなマイナーな場所を訪れ、街の人と触れあいながらブラブラする様子を“ゆるーく”描くバラエティー番組だ。07年1月に放送された特別番組が好評だったことから、その後深夜枠でレギュラー放送が開始。「世界一ドイヒーな(ひどい)番組」をキャッチフレーズに、これまでさまざまな場所を訪れており、10年4月にはゴールデン進出を果たした。

 深夜からゴールデンへの移行について、三村さんは「やり方が深夜のころとまったく変わってないので、意外と意識が薄かったというか、自然に慣れちゃった。ゴールデン(ということ)は意識せずにやってる」とあくまでも自然体。一方、番組のテイストは変わらず行く街がより広範囲になっただけ、と話す大江アナは、「いろんなところに行けるようになったのが、新たな楽しみが増えたという感じ」と笑顔を見せる。

 番組レギュラー化のきっかけとなった、06年末に北新宿などで行われた一番最初のロケについて聞くと、大竹さんは「強烈に覚えてますね!」、三村さんも「一発目だからすごい覚えてる」と話し、印象に残っている様子。当時、年末年始の特番収録などで異常に忙しかったという「さまぁ~ず」は、ロケ前日から朝までお酒を飲んでいたといい、「(ロケ当日は)疲れと二日酔いでぼーっとしてた」(大竹さん)と笑いながら告白する。

 特別番組の放送は、07年1月3日の午後帯で、箱根駅伝の真裏ということから、大竹さんは「誰も期待してなかった」といい、さらに決まった番組内容もほぼなかったことから、「大丈夫なのかこれ?みたいなのが全部入っていたような、それが(番組の)テイストとして今に来ている」と振り返る。三村さんも、「逆に二日酔いでよかったんじゃないか。二日酔いじゃなきゃもっと不安になってた」と笑い飛ばす。

 「いいかげんにやってた」(三村さん)、「半分投げやりだった」(大竹さん)と次々と本音(?)を話す2人に対し、時折困った顔を見せながらも「アハハ」と楽しそうに笑う大江アナ。“伊藤P”こと伊藤隆行プロデューサーが、「40歳を超えた小学生2人(さまぁ~ず)」と、「お姉ちゃんを気取ってるけど、それなりに精神年齢が低い女の子(大江アナ)」と表現するように、番組では3人の素顔をふんだんに見ることができる。目当ての景品が出るまで立ち止まって何度も「ガチャガチャ」に挑戦したり、注文した料理を押し黙ったまま食べる大竹さんと大江アナに、三村さんが思わず「なんかしゃべれよ!」と突っ込みを入れるなど、おなじみのシーンも多く存在する。

 中でも、“いいキャラ”との偶然の出会いは、番組の大きな魅力につながっている。歩けば歩くほど面白い人に出会うというが、1日かけてのロケ終了間近は相当疲れているという3人。三村さんが「暗くなってからの1時間が、結構疲れるんだよ!」と明かす一方で、「ただ最後の1時間ぐらいにいいキャラがいるんだよ!」と大竹さん。番組では、ロケで撮影した映像素材のうち、放送に使えそうな部分を示す「撮れ高」がとれるまで撮影を行うのだが、大竹さんは「過去の経験上ね、後半にいいキャラに出会うことが多いんだよなーっていうのを体感してるから、じゃあもうちょっと(撮影を)やろうかという感じになる」と語る。

 今後の意気込みを聞いてみると、三村さんは「番組ファンの方が何を望んでいるかがいまだにふわっとしているんですけど、たぶん面白いキャラクターを期待されているんだろうなと思うんで、粘って探したい」、大竹さんは「とにかく健康で! より多くの場所をまわれるよう体力はつけておきたい」、大江アナは「どの街に行っても、肩肘を張らずに、でも我が道を貫いて生きている方がたくさんいらっしゃって、とっても元気をもらえるんです。体力が続く限りは歩いてまわろうと思ってます」と三者三様でバラバラだ。そんな“脱力トリオ”の珍道中は、これからも“当てもなく”続くのだろう。

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