俳優の加瀬亮さんが13日、主演した韓国映画「自由が丘で」の初日舞台あいさつにホン・サンス監督と登場した。もともとホン監督の大ファンで、今回念願かなって初タッグを組んだ加瀬さんは、ホン監督から「珍しくいい方に出会えたという印象を受けた。加瀬さんは男性ですが、美しい方だなと思いました」と絶賛されると、恥ずかしそうに照れ笑いを浮かべていた。
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この日の舞台あいさつは、東京・新宿の映画館「シネマート新宿」で開催された。同映画館は、加瀬さんとホン監督が2年前に初めて出会い、雑誌の取材とトークショーを行ったことが縁で、今作の製作につながった“大切な場所”。加瀬さんは「あれから2年たって、映画を携えて再びここに立っていることを不思議に思いますし、とてもうれしく思います」と喜びをかみしめた。
加瀬さんは、ホン監督との撮影を振り返り、「この先、これ以上の現場はあるのかな、と思うぐらい楽しかった。とても開放的な現場で、スタッフ1人1人がものすごく映画作りに集中していて。その熱気が心地よかったです」と充実感をにじませた。出来上がった作品については「見るたびにこんなにも印象が違う映画は初めて。自分の作品はだいたい1回しか見ないんですが、今回は7回見て、7回とも発見がありました」と語った。また、海外での観客の反応に触れて「韓国ではお客さんがよく笑っていたんですが、イタリアに行った時には笑いはあまり起こらず、上映後、目に涙を浮かべて監督に近づいてくる方がいらしたり。見る人によっても全然違うんだなというのを感じました」とその魅力を語った。
「自由が丘で」は、思いを寄せる年上の韓国人女性と再会するために、韓国ソウルへとやってきた男、モリ(加瀬さん)だったが、女性は見つからず、彼女を捜しながら、彼女に宛てた日記のような手紙を書き始める……というストーリー。
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