窪塚洋介:スコセッシ監督への感謝の思い熱弁「本当に幸せな時間を過ごさせてもらった」

映画「沈黙-サイレンス-」のジャパンプレミアに登場した(左から)窪塚洋介さん、マーティン・スコセッシ監督、浅野忠信さん
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映画「沈黙-サイレンス-」のジャパンプレミアに登場した(左から)窪塚洋介さん、マーティン・スコセッシ監督、浅野忠信さん

 俳優の窪塚洋介さんが17日、東京都内で行われた映画「沈黙-サイレンス-」のジャパンプレミアにマーティン・スコセッシ監督らともに出席。スコセッシ監督が遠藤周作さんの小説「沈黙」(新潮文庫)を映画化した同作でハリウッドデビューを果たした窪塚さんは、スコセッシ監督への感謝や自らの思いを熱く語った。

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 壇上で椅子から立ち上がった窪塚さんは、「スコセッシ監督、どれだけ日本に来てくれるんですか? この30年、製作のためにどれだけこの人が日本に来たと思いますか? どれだけ日本に、そして遠藤周作さんの思いに敬意を払っているか。極東のどこの馬の骨ともわからないようなこの俺に毎日どれだけ敬意を払ってくれていたか」と熱く語り、「あふれるような敬意を僕らは感じて、毎日、夢の中で仕事しているみたいでした。どれだけ山の上が厳しい寒さだろうが、どれだけ正座を長いことさせられてさせられて、古傷が痛もうが、どれだけ長いこと待ち時間があろうが、そんなもの幸せの一部だろうと思うくらい、本当に幸せな時間を過ごさせてもらいました」と撮影を振り返りながらスコセッシ監督に感謝の言葉を述べた。

 さらに、「俺たちは和の国の民です。和の心を持っています。この映画が、スコセッシ監督の思いが、遠藤周作さんの思いが皆さんのところに届いて、よりよい明日が来ることを俺は信じて疑いません」と力を込め、「今日この場所が僕の役者人生の最良の日です。そこに立ち会っていただけて本当に幸せに感じています。ありがとうございました」とあふれる思いを語り、観客から大きな拍手を受けていた。

 映画は17世紀江戸初期の日本を舞台に、激しいキリシタン弾圧の中で棄教したとされる師の真実を確かめるために日本にたどり着いた宣教師たちを通し、人間にとって本当に大切なものとは何かを描く。アンドリュー・ガーフィールドさん、リーアム・ニーソンさん、アダム・ドライバーさんに加え、窪塚さん、浅野忠信さん、イッセー尾形さん、塚本晋也さん、小松菜奈さん、加瀬亮さんらも出演する。21日公開。この日のジャパンプレミアにはイッセーさん、塚本さん、小松さん、加瀬さんらも出席した。

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