フリーアナウンサーの久米宏さんが、17日午後8時57分から放送のバラエティー番組「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」（TBS系）に出演し、タレントの黒柳徹子さんと4年ぶりに共演していることが15日、分かった。久米さんと黒柳さんは伝説の音楽番組「ザ・ベストテン」（同局系）の“名司会コンビ”として知られ、秘蔵映像とともに当時を振り返るといい、久米さんは黒柳さんのある言葉が、その後の情報番組「ニュースステーション」（テレビ朝日系）のヒントになったことも明かしている。

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　久米さんは今年9月に初の書き下ろし自叙伝「久米宏です。ニュースステーションはザ・ベストテンだった」を発売し話題に。久米さんは、黒柳さんの「ベストテンは情報番組ね」という言葉が「ニュースステーション」のヒントになったことや、生放送の「ザ・ベストテン」では、曲紹介の合間に日本で起きた事件から世界の戦争問題、さらに芸能やスポーツまで幅広い話をしていたことなどを告白する。

　また、ある年の8月6日に広島の原爆ドームの前から中継を行った際に黒柳さんが涙ながらに世界平和を訴え、そのときの「世の中で起きていることを伝えるのが生放送のテレビの使命、若い世代にもニュースを伝えたい」という久米さんの思いが、「ニュースステーション」の「中学生でもわかるニュース」というコンセプトにつながったことも語られるという。

　そのほか番組では、黒柳さんが「実は私も、久米さんの裏でニュース番組のオファーがあった」と、今だから明かせるエピソードも披露。また、久米さんはMCの中居さんから「ニュースステーション」の後番組「報道ステーション」を「見てましたか？」と聞かれると、最初は言葉を失いつつ「辞めた当初は見られなかったが、古舘（伊知郎）君の放送を見て『辞めなければよかった……』という思いが湧いた」「73歳となった今でもできたかもなと思う時がある」と心の内を明かしている。