谷口ジローさん:未発表絶筆が公開 「夢の続きを読者の心で再現してもらえたら」

故・谷口ジローさんの未発表絶筆(遺稿) (C)パピエ
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故・谷口ジローさんの未発表絶筆(遺稿) (C)パピエ

 「孤独のグルメ」などの話題作で知られ、今年2月11日に亡くなったマンガ家・谷口ジローさんの未発表絶筆(遺稿)の生原稿が7日、小学館(東京都千代田区)で行われた記者会見で公開された。8日に2冊の単行本として刊行される予定で、担当編集者の小田基行さんは「谷口ジロー先生が闘病中に描いた物語と、その見果てぬ夢の続きを読者の皆さんのこころで再現してもらえたら」と思いを語った。

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 谷口さんは「孤独のグルメ」「『坊っちゃん』の時代」などで知られるマンガ家。この日、公開されたのは「いざなうもの」と「光年の森」の2作品の生原稿で、いずれも谷口さんが2017年までの2年間に闘病しながら描いたものだという。

 「いざなうもの」は、内田百閒の「冥途」が原作の「いざなうもの その壱 花火」などを収録。薄墨、鉛筆、修正液を用いた“革新的な手法”で描かれているという。価格は1111円(以下税抜き)。

 「光年の森」は、横長画面のオールカラーで描き下ろされた作品。「森と対話して成長する少年の物語」を描いた作品で、単行本には第1章の完成原稿と遺稿となった第2章の下書きが収録される。価格は2800円。2作品はともに8日発売。

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