ジョン・ウー監督:福山雅治を以前から注目 「快諾してくれてラッキー」

映画「マンハント」のジャパンプレミアに登場したジョン・ウー監督(左)と福山雅治さん
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映画「マンハント」のジャパンプレミアに登場したジョン・ウー監督(左)と福山雅治さん

 中国人映画監督のジョン・ウーさんが30日、東京都内で開催された、俳優の福山雅治さんと中国人俳優のチャン・ハンユーさんのダブル主演映画「マンハント」(2月9日公開)のジャパンプレミアに登場。ウー監督は福山さんを起用した理由について「前から注目していたアーティスト。私が考えている(主人公の)矢村像にぴったりで、(オファーを)快諾してくれてラッキーでした」と明かすと、福山さんは「それを聞いていて、ドキドキしています」と恐縮していた。

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 「マンハント」は、西村寿行さんの小説「君よ憤怒(ふんぬ)の河を渉(わた)れ」(徳間文庫)を映画化した。同小説は1976年に高倉健さんと中野良子さんの出演で映画化され、中国で「追捕」というタイトルで公開されて、ブームを巻き起こした。今作は、16年に大阪や岡山を中心に、日本でのオールロケ撮影が行われた。

 国際弁護士のドゥ・チウ(チャンさん)は、自身の送別パーティー後、突然、同僚女性殺害の容疑をかけられる。ドゥ・チウ逮捕に全身全霊を傾けている敏腕警部の矢村聡(福山さん)は、ドゥ・チウを追いつめながら同時に殺人事件の状況証拠を怪しく思い、容疑そのものに疑問を持ち始める……というストーリー。

 この日のイベントには、ウー監督の娘で殺し屋役で出演したアンジェルス・ウーさん、日本人キャストの國村隼さん、倉田保昭さん、斎藤工さん、桜庭ななみさん、池内博之さん、TAOさんも登場。ウー監督は今作を撮影した経緯について「子供のときから日本映画が大好きで、代表作の『男たちの挽歌』でも日本映画の影響を受けました。長年の夢で日本でも映画を撮りたいなと思っていて、自分が敬愛する高倉健さんが他界した後、高倉健さんの映画をもう一度撮れたらと思っていました」と明かした。

 また、ジョン・ウー作品のファンを公言する斎藤さんは「ただの映画少年が現場に来た感じでしたね」と撮影現場を振り返ると、「『ここは一つ、ファンとしてDVDを現場に持ち込もう』と安易な作戦を立てまして、2作目の『ジャッキー・チェンの秘龍拳/少林門』という謎の作品を持ち込み、福山さんと一緒に見て、そこにサインをもらうというような。SPに止められるんじゃないかな、『何をしに来ているんだ』って」とうれしそうにエピソードを語り、観客を沸かせていた。

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