特撮ドラマ「仮面ライダービルド」の劇場版「劇場版 仮面ライダービルド Be The One(ビー・ザ・ワン)」が4日、公開された。昨年9月のテレビシリーズ開始から約1年。仮面ライダービルド/桐生戦兎として現場を引っ張ってきた犬飼貴丈さんは「もう1年かいうのと、やっと1年かという、すごく不思議な時間だった」と振り返る。そんな犬飼さんと、犬飼さんを最も近くで見てきた仮面ライダークローズ/万丈龍我役の赤楚衛二さんに、映画の見どころや2人の関係性について聞いた。
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「劇場版 仮面ライダービルド Be The One」は、東都、西都、北都で繰り広げられた戦争が終結し、パンドラタワーに新政府が樹立。三つの首都には、これまでの首相に代わってそれぞれ知事が置かれ、平和のための新体制が確立されたはずだったが、再び大きな脅威が戦兎(ビルド)の前に立ちはだかる……というストーリーだ。
北九州市ではエキストラ約3000人を動員し、「仮面ライダー」シリーズ史上最大級という大規模ロケが実施された。犬飼さんは「ものすごく、映画のいいスパイスになっているなって感じています」と自信をのぞかせる。
赤楚さんは「ライダー作品は歴史があって、だからこそ愛してくださっているんだってことを改めて感じました」と語りつつ、「ただ芝居面で僕は“洗脳”されていましたので、3000人のエキストラと特に絡むこともなく、ずっと立っていただけなので(笑い)、もっと交ざりたかったなっていう気持ちはありますね」と少し残念そうな表情を浮かべる。
映画はドラマ同様、戦兎(ビルド)と万丈(クローズ)の関係性が大きな見どころで、タイトル「Be The One」の通り、“一つになる”瞬間もある。
犬飼さんは、現場でも赤楚さんとは「ほどよい距離を保つことができた」といい、「2人ともすでに20歳を超えた大人ということもあるので、ほどよい距離を保ちつつ、ここまで来ることができたのかなって思います。若いとずっと一緒にいたり、ささいなことでけんかになったりとかもあると思うんですけど、そういうこともなく、お互い気遣いながらここまで来られたのかな」と1年を振り返ってしみじみ。
一方で赤楚さんは「(犬飼さんは)冬の劇場版の時点で歴代ライダーに負けないくらい存在感はありました」と感心する。さらに「主役として1年間、頑張っている姿を近くで見て、僕では主演の“重さ”や“覚悟”は分からないんですけど、1年間やってきたという部分は本当に尊敬しています」と語るなど、互いを認め合っていた。
集大成ともいえる劇場版が公開された。テレビシリーズの放送も残り1カ月を切り、犬飼さんは「間近でスタッフさんや先輩方のプロの仕事を見られたというのは、自分の中ですごく経験になった」と1年間で得たものの大きさを実感する。
赤楚さんも「もう本当に終わるのかっていうのもありますね」と寂しそうに笑うと、「今まで培ってきたものは大切なことばかりで、皆さんと出会えたこと、1年間この役を演じさせていただけたことも、すべてに感謝しています」と話していた。
映画「劇場版 仮面ライダービルド Be The One」は、映画「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー en film」と2本立てで4日から公開。
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