女優の綾瀬はるかさん主演で放送中の連続ドラマ「義母と娘のブルース」(TBS系、火曜午後10時)が、14日放送の第6話から第2章に突入した。第2章では、綾瀬さん演じる亜希子の娘で、高校生になったみゆきを女優の上白石萌歌(もか)さんが演じている。女優の沢口靖子さん、長澤まさみさんらを輩出した「東宝シンデレラオーディション」でグランプリを受賞して芸能界入りし、今回のみゆき役に「演技の幅をどんどん広げていかないといけない」と真摯(しんし)に向き合う上白石さんの横顔を、上白石さんの女優業への思いとともに紹介する。
ウナギノボリ
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上白石さんは、2000年2月28日生まれ。鹿児島県出身。11年1月、史上最年少の10歳で「第7回 東宝シンデレラオーディション」のグランプリを受賞した。12年に女優デビュー。CM、映画、舞台などで活躍しており、雑誌「ピチレモン」の専属モデルも務めた。
今年は、2月に舞台「続・時をかける少女」で主演。6月公開の映画「羊と鋼の森」(橋本光二郎監督)で、2歳年上の姉で女優の上白石萌音(もね)さんと姉妹役で初共演したほか、7月公開の劇場アニメ「未来のミライ」(細田守監督)で声優に初挑戦した。さらに出演した映画「3D彼女 リアルガール」(9月14日公開、英勉監督)の公開や、10、11月に上演される舞台「浪漫活劇『るろうに剣心』」への出演も控えるなど大活躍だ。
「義母と娘のブルース」は、初回から6話連続で2桁の視聴率を記録し、6話で自己最高となる平均視聴率13.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録した人気ドラマ。第1章では、キャリアウーマンの亜希子が、良一(竹野内豊さん)と結婚し、良一の小学生の娘・みゆき(横溝菜帆さん)の母親になろうと家事や子育てに奮闘する姿が描かれた。第2章は良一が亡くなってから9年後、専業主婦の母親として奔走してきた亜希子と、高校3年生に成長したみゆきの姿を描く。ナレーションは、上白石さんが担当している。
「羊と鋼の森」ではピアニスト、「未来のミライ」では4歳の男の子の声、「3D彼女 リアルガール」ではオタクの少女を演じるなど「最近は今まで以上に幅広い役を演じるようになってきた」という上白石さん。
今回演じているみゆき役も、小学生で実の両親を亡くした高校生という難しい役どころで「演技の幅をどんどん広げていかないといけないと痛感している」と語る。さらに、話題作への出演が続く現在の状況に「今まで以上に自分が試されているよう。期待に応えていけるように(自分を)磨いていこうという気持ちです」と気を引き締めている。
今後やってみたい役を聞くと「もっと自分からかけ離れた、人間ではない役をやってみたいですね。幽霊だったり、特殊能力を持った人物だったり……。そういうものに興味があります。とにかくやってみたいです」と憧れを明かした。
18歳を迎えた今、芸能界デビューのきっかけとなった「東宝シンデレラオーディション」を、「人生のターニングポイント」と振り返る。「(グランプリを獲得した)あの日がなかったら、今こうやってお芝居をしていることもない。いろんな経験を通して苦しむこともあるのですが、『あの時の選択は間違っていなかった』と思う瞬間がある。あの時の自分に感謝したいですね」と笑顔の中に、女優業への強い思いをのぞかせていた。
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