女優の森川葵さんと俳優の城田優さんがダブル主演している連続ドラマ「文学処女」(MBS・TBS)の第7話が21日深夜から順次、放送される。今作は、マンガアプリ「LINEマンガ」で中野まや花さんが連載中のマンガが原作。超売れっ子ミステリー作家(城田さん)とその担当(森川さん)といういびつな関係から生まれる遅咲きの恋を描いている。森川さんは、今作以外にもマンガの映像化作品での演技が、高評価を得ている。そんな森川さんが、実写化についての思い、取り組み方を明かした。
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森川さんは、浜辺美波さんが主演した連続ドラマ「賭(か)ケグルイ」(マンガ誌『月刊ガンガンJOKER』で連載中のマンガが原作)では、高飛車な美少女ギャンブラー・早乙女芽亜里役で出演し、浜辺さんとともに思い切った“変顔”演技を披露。19日放送のドキュメンタリードラマ「このマンガがすごい!」(テレビ東京ほか、金曜深夜0時52分)の第3回では、自ら選んだという大岩ケンヂさん作画のマンガ「NHKにようこそ!」の中原岬役の実写化に挑戦している。
「文学処女」も、マンガアプリ「LINEマンガ」で連載中のマンガが原作で、同アプリ初の実写化作品となる。マンガの実写化について、森川さんは「オリジナル作品で『この子はこういう子だ』と考えるのもすごく難しいけれど、もともと(原作が)あるもの(キャラクター)に寄せていくのもすごく難しい」と感じている。だが、「得意というわけではないですけれど、嫌いという訳ではない」と前向きで、「結構努力して演じるのが好きですね」と笑顔を見せる。
自身もマンガやアニメが好きで「(原作が)人気だからこそ実写化するので、やっぱり元のマンガのファンを幻滅させたくない。だから、何回も何回もマンガを読みます。オリジナル以上に、読まなきゃいけないのは台本だけじゃなくて、原作マンガも」と真摯(しんし)に取り組み、「好きなだけでもできないけれど、やりがいがあるので、うまくいったときに楽しいと思うときもある」と手応えを明かした。
マンガ原作ならではの振り切ったキャラクターを演じることが多い中、今作の鹿子は、純粋さのほかに内面の色気を求められる繊細な役どころ。「色気はちょっと無縁かなと思っていた」という森川さんだが、今作を手がけたスミス監督は「小さくて可愛らしいですが、芯の強いところがある」といい、「しっかりしている感じがあるのに、恋をすると揺らぎが出る。そういうところが性的な魅力」と鹿子の色気も演じられていると評価する。
キャラクターの話し方、マンガでは描かれない“行間”の演技でも、森川さんの「努力」がうかがえるという。鹿子は、城田さん演じる加賀屋朔を、「い」を強調して「せんせい」と呼ぶが、これは森川さんから出た表現。スミス監督は「こちらからは何の指示もしていない。『何であんな言い方をするんだろう』とは思いましたが、すごく特徴的で、ちょっといい効果だなと思ったので、採用した」という。
台本にもなく、マンガの中でもあまり描かれない編集部での立ち居振る舞いは「森川さん的な元気な感じで、結構自分でやってくれている。映像的には動いているけれど、ドラマとしては(モノローグなどが重なって画面が)動いてない部分で、自由に動いてもらって、それをそのまま採用している」という。森川さんの自然な演技にも注目だ。
ドラマは、MBSで毎週日曜深夜0時50分(21日は深夜1時15分)、TBSで毎週火曜深夜1時28分に放送される。
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